スピーチで使うとき · 38語
スピーチで使うときを表す座右の銘38選
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スピーチの言葉は一度しか聞いてもらえません。読んで分かるかではなく、聞いて一度で伝わるかで選んでください。
スピーチで座右の銘を紹介するときは、読む記事や文章とは違う制約がある。聞き手はその場で一度耳にするだけで、聞き逃した言葉を読み返すことができない。この記事では、耳で聞いて一度で伝わる座右の銘を選ぶときの視点と、スピーチならではの使い分けの注意点を解説する。
門出を祝い、背中を押す
10語祝辞でこれからの順調を願うなら「順風満帆」、挑戦への一歩を押すなら「為せば成る」。
物事が何の支障もなく、計画通り順調に進んでいくこと。 祝辞で「これからも順調に」という願いを込めるのに最も自然
強い意志を持って本気で取り組めば、どんなことでも成し遂げられるということ。 迷っている人の背中を押す励ましの場面に向く
何かをきっかけに、それまでの気持ちをすっかり入れ替えて新たな気持ちで物事に取り組むことを表す言葉。 進学・異動・新年など節目の挨拶に収まりがよい
大きな願いや目標が、最終的に叶うことを表す言葉。 長い時間をかけて叶えた目標の報告に収まりがよい
鳥が大空を飛び回るように、自由にのびのびと羽ばたいていく姿勢を表す一文字。 どこへ何のために翔ぶのかを一言添えられるなら像が結ぶ
将来実現させたいと思う事柄を表す一文字。 一字で場を締める言葉として平易で、聞き手に一度で伝わる
「幸運は勇者に味方する」という意味の英語の格言。 日本語の言い換えを添えれば締めの一言として使える
途中でやめてしまうことこそが本当の失敗であり、成功するまで続けさえすれば、それは成功だという考え方を表す言葉。 うまくいかなかった直後に、次へ向かう空気を作る一文として使いやすい
成功とは失敗しないことではなく、何度失敗しても情熱を失わずに挑戦を続けられることだという考え方を表す言葉。 失敗の直後に次へ向かう空気を作る一文として使いやすい
困難があっても勇気を持って挑戦し続けてこそ人生には意味がある、という考え方を表す言葉。 挑戦を促す挨拶の導入に向く。ヘレン・ケラー自身の歩みを一言添えたい
出会いと感謝を語る
8語「一期一会」は茶会の心構えに由来し、その出会いに誠意を尽くす主体的な姿勢に重心がある。
一生に一度だけの出会いだと考え、その一瞬一瞬の出会いを大切にすること。 結婚式や送別会で、出会いへの感謝を格調高く伝えられる
周囲の人々と争わず、心を合わせて仲良く協調していくことを大切にする姿勢を表す一文字。 十七条憲法の一条として由来を一言添えられ、格式が場に合う
「団結あるところに力あり」という意味の英語のことわざ。 束ねた薪の寓話を一言添えると聞き手に像が渡る
人にかけた情けは、巡り巡っていずれ自分自身に良い形で返ってくるということわざ。 助け合いを促す挨拶に向く。誤解が多いため言い換えを重ねる
人や物事を慈しみ、大切に思う気持ちを表す一文字。 方針を一字に凝縮する結びとして使え、業種を問わず通じる
相手の立場に自分を置き換えて考え、自分がされて嫌なことは人にもしない、という思いやりの姿勢を表す一文字。 判断の基準を一語で示す挨拶に使え、由来を一言添えられる
特別に大きなことを成し遂げなくても、日々の小さな行いに真心を込めることに価値があるという考え方を表す言葉。 目立たない役割を担った人へ向ける言葉として場に合う
天を敬い、人を愛することを大切にするという考え方を表す言葉。 組織の姿勢を一語で示したい挨拶に向く
学び続ける姿勢を語る
7語「温故知新」は懐古ではなく、過去から新しい知見を見いだす能動的な学びとセットで使う。
昔のことをよく学び直し、そこから新しい知識や考え方を見いだすこと。 企業理念など、フォーマルな場で知的な印象を与える
時代が変わっても変わらない本質(不易)と、その時々で移り変わる新しさ(流行)とを、対立させずに根本で一つのものとして捉え… 守るものと変えるものを一つずつ名指しできる場面に合う
「人の上に人を造らず、人の下に人を造らず——天はそう言っている」という意味。 原文の続き(差は学ぶか否かで生じる)まで話せるなら成立する
限られた時間だからこそ今日を精一杯生き、学びのほうは終わりのないものとして続けよ、という二つの構えを一文に収めた言葉。 これからの姿勢を宣言する場面に合う。出典は「伝えられている」と置く
稲穂は実れば実るほど重みで頭を垂れるように、人も学び経験を積んで立派になるほど、謙虚な姿勢を持つべきだということわざ。 就任・昇進の挨拶で立場の変化に触れる引き方が場に合う
「ペンは剣よりも強し」という意味の英語の格言。 書く行為の価値を掲げる場面に向く。原文が条件つきの台詞である点に触れると説得力が増す
月日が過ぎ去るのは、矢が飛んでいくように速いということわざ。 卒業式や年頭の挨拶など、期間の区切りを述べる導入として収まりがよい
前向きさと希望を語る
5語「苦あれば楽あり」は苦労の先の報いを、「明日は明日の風が吹く」は今を大切にする割り切りを表す。
つらく苦しいことがあれば、その後には必ず楽しいことや良いことがやってくるということわざ。 今の苦しさに区切りがあることを、平易な一文で聞き手に渡せる
先のことをあれこれ心配しすぎず、明日には明日なりの状況や変化があるものだと考え、今を大切に生きようとすることわざ。 格式ばらない場の締めに向く。就任挨拶など計画を語る場では準備を軽んじた印象になりやすい
「命ある限り希望あり」という意味の英語のことわざ。 うまくいかなかった話を扱う挨拶で、次の一手と並べて使える
「どんな雲にも銀の裏地がある」という意味の英語のことわざ。 自分たちの失敗を語る側から使い、良かった面を具体的に挙げられるなら成立する
物事を苦しいものとしてではなく、楽しみながら取り組む姿勢を表す一文字。 空気を変えると宣言する挨拶の結びに使える
誠実な生き方を語る
7語「誠」は一文字で理念を象徴的に示す言葉。紹介した直後に短く意味を言い添えると聞き手に伝わりやすい。
偽りやごまかしがなく、まごころを尽くして人や物事に真摯に向き合う姿勢のこと。 一文字で掲げる座右の銘の代表例として簡潔に語れる
人として身につけるべき正しい品性や、誠実で思いやりのある行いを表す一文字。 肩書きでなく振る舞いで方針を示す挨拶の結びに使える
道徳と利益追求は対立するものではなく、両立させてこそ事業は続くという考え方。 就任・周年の挨拶で、方針を一言で示す言葉として使える
物事に取り組むときの気持ちのあり方そのものを大切にする姿勢を表す一文字。 技術より先に整えるものを一字で示す結びとして使える
周囲からどう言われようと気にせず、自分が成すべきことは自分自身が一番よくわかっているという信念を表す言葉。 覚悟を示す場面に効く。前半だけ引いて後半を自分の言葉で説明すると伝わりやすい
理屈で押し通せば人と衝突し、情に乗れば流され、意地を通せば窮屈になる——どう構えても人の世は住みにくい、という認識を三つ… 一句だけを引いて作品名と続きを添えるなら場に収まる。三句を並べると長い
人生や仕事の成果は「考え方×熱意×能力」で決まるという見方。 判断の基準をチームに配る場面で、式のまま示せる
そのほかの座右の銘
1語選び方の解説
スピーチで使う座右の銘を選ぶ際にまず意識したいのは、聞いただけで意味が伝わるかどうかだ。文章であれば漢字を見て意味を推測できる四字熟語や難読語も、耳で聞くだけでは同音異義語と混同されたり、意味を取り違えられたりすることがある。読んで分かる言葉と聞いて分かる言葉は必ずしも一致しない。
聞き手は座右の銘を一度しか聞けないという前提に立つと、言葉そのものの選び方だけでなく、その後の説明の仕方も重要になる。座右の銘を紹介した直後に、短く意味を言い添える一言があるだけで、聞き手の理解度は大きく変わる。言葉を選ぶ段階から、後に続ける説明とセットで考えるとよい。
また、スピーチの場では座右の銘を紹介する時間が限られていることが多い。長い由来をすべて語る余裕はないため、由来のうち聞き手の記憶に残したい一点だけを選んで話す、という取捨選択の視点も必要になる。
使い分けの注意点
結婚式や送別会などの私的なスピーチと、式典や講演などの公的なスピーチとでは、座右の銘に求められる硬さが異なる。私的な場では親しみやすいことわざ由来の言葉が響きやすく、公的な場ではより硬めの四字熟語が場に馴染みやすい傾向がある。
スピーチで座右の銘を紹介する際、聞き手の年齢層や共通の背景知識によって、通じやすい言葉の難易度も変わる。難しい四字熟語を使う場合は、読みと意味を口頭で補足する前提で選ぶと、聞き手を置き去りにしにくい。
響きで選ばず、由来まで語れるかで決めてください。各語のページに、深掘りされたときの答え方まで載せています。