心機一転(しんきいってん)
何かをきっかけに、それまでの気持ちをすっかり入れ替えて新たな気持ちで物事に取り組むことを表す言葉。進学や就職、異動など節目のスピーチでよく使われる。
最終更新日:
そのまま使える例文
卒業式の挨拶で「心機一転、新しい場所でまた一から学び直します」と述べた。
深掘りに備える — 由来
典拠となる古典は特定されていない。「心機」は心の働き・心の動きを、「一転」はひと回りすること、転じてがらりと変わることを指す語で、この二つを組み合わせた表現である。
聞かれたら: 「典拠となる古典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
由来の全文を読む
典拠となる古典は特定されていない。「心機」は心の働き・心の動きを、「一転」はひと回りすること、転じてがらりと変わることを指す語で、この二つを組み合わせた表現である。『精選版 日本国語大辞典』が挙げる早い使用例は幸田露伴『いさなとり』(1891年)の「狼狽愕く其中に心機一転、ゑゑ死ぬまじと思ひし事やら」で、森鷗外『青年』(1911年)にも「純一は心機一転して」と見える。明治期の文学作品を通じて広まった表現とみられるが、成立の時期や最初に用いた人物を確定できる資料は確認できない。中国の古典に典拠を求める説明も見かけるものの、原典の該当箇所を示した資料は見当たらないため、ここでは採らない。
似た語と間違えない
「一念発起」が切り替わった結果として何かを始めたという行動の起点を指すのに対し、「心機一転」は気持ちが切り替わったという心の状態そのものに重心がある。「気分一新」が場所や環境まで含めて雰囲気が新しくなることを言うのに対し、心機一転で変わるのは本人の心の側である。
対義語: 旧態依然、十年一日
こんなシーンで使う
進学・異動・新年といった節目の挨拶で使いやすい。聞き手にはこれから変わるという宣言として届くため、何を変えるのかを一つ具体的に添えると空約束に聞こえない。面接では、うまくいかなかった時期からの立て直しを語る導入としても使える。ただしこの語が表すのは気持ちが切り替わったという状態であり、それだけでは何をしたかが伝わらない。切り替えたあとの行動とセットで話したい。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 心機一転の類義語は?
- 一念発起、気分一新
- 心機一転の由来は?
- 典拠となる古典は特定されていない。「心機」は心の働き・心の動きを、「一転」はひと回りすること、転じてがらりと変わることを指す語で、この二つを組み合わせた表現である。