ことわざ由来の座右の銘 · 20

ことわざ由来の座右の銘を表す座右の銘20

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先に結論

ことわざは口語的で親しみやすいぶん、改まった場では軽く響くことがあります。使う場面の格に合うかを確かめてから選んでください。

ことわざを座右の銘にする人は多いが、ことわざは日常の会話の中で使われてきた言葉であるぶん、辞書的な意味とは別に、使われる文脈によって前向きにも皮肉にも聞こえる言葉が混じっている。この記事では、ことわざを座右の銘として選ぶときに確認しておきたい意味の広がりと、場面に応じた使い分けの注意点を解説する。

こつこつ続ける

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使い分け

「継続は力なり」が続けること自体の成長を語るのに対し、「石の上にも三年」はつらい状況に耐えて留まる忍耐に重心がある。「雨垂れ石を穿つ」「塵も積もれば山となる」は小さな積み重ねの効果、「桃栗三年柿八年」は成果までに必要な時間を語る。

継続は力なりけいぞくはちからなり

一つのことを途中で投げ出さず、地道にコツコツと続けていくことこそが、やがて大きな成果や実力へとつながっていくという意味。

出典未特定
石の上にも三年いしのうえにもさんねん

冷たい石の上でも三年座り続ければ温まるように、つらく苦しい状況でも辛抱強く努力や我慢を続ければ、いずれ必ず良い結果や報い…

出典未特定
雨垂れ石を穿つあまだれいしをうがつ

軒先から落ちる雨垂れも、長い年月がたてば石に穴を開けるように、小さな努力でも根気強く続ければ、いつか大きな成果につながる…

塵も積もれば山となるちりもつもればやまとなる

小さなちりでも積み重なれば、やがて山のように大きなものになるということわざ。

桃栗三年柿八年ももくりさんねんかきはちねん

桃や栗は芽が出てから実がなるまで三年、柿は八年かかるように、何事も成果が出るまでにはそれ相応の時間が必要だということわざ…

転んでも立ち上がる

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使い分け

「七転び八起き」は口語的で柔らかく、「七転八起」は同じ内容を四字熟語に引き締めた書き言葉寄りの表現。「苦あれば楽あり」は立ち上がる行動よりも、苦の先に楽が来るという見通しに重心がある。

七転八起しちてんはっき

何度失敗しても、そのたびに立ち直って挑戦を続けること。

出典: 坪内逍遙『当世書生気質』
七転び八起きななころびやおき

七回転んでも八回目には起き上がるように、何度失敗しても、そのたびに立ち直り挑戦を続けるということわざ。

苦あれば楽ありくあればらくあり

つらく苦しいことがあれば、その後には必ず楽しいことや良いことがやってくるということわざ。

まず一歩を踏み出す

3
使い分け

「千里の道も一歩から」は遠大な目標への着手を、「蒔かぬ種は生えぬ」は行動しなければ何も得られないという因果を語る。「好きこそ物の上手なれ」は、踏み出して続ける原動力を好きという気持ちに置く。

千里の道も一歩からせんりのみちもいっぽから

どんなに遠く大きな目標であっても、まずは目の前の小さな一歩を踏み出すことから始まるということわざ。

蒔かぬ種は生えぬまかぬたねははえぬ

種をまかなければ芽は出ないように、自分から行動を起こさなければ、良い結果は得られないということわざ。

好きこそ物の上手なれすきこそもののじょうずなれ

人は好きなことには自然と熱心に取り組むため、上達も早いということわざ。

考えすぎずに構える

2
使い分け

「案ずるより産むが易し」は着手前の心配を手放させる言葉、「明日は明日の風が吹く」は先のことを思い悩まず今を生きる構えを表す。考え込みがちな自分への銘として選ばれる。

案ずるより産むが易しあんずるよりうむがやすし

出産前はあれこれ心配するものだが、実際に産んでみると案外たやすいように、物事はやってみる前にあれこれ心配するよりも、実際…

明日は明日の風が吹くあしたはあしたのかぜがふく

先のことをあれこれ心配しすぎず、明日には明日なりの状況や変化があるものだと考え、今を大切に生きようとすることわざ。

慎重に、確実に進む

3
使い分け

「石橋を叩いて渡る」は用心深さそのもの、「急がば回れ」は急ぐときこそ確実な道を選ぶ判断を語る。「二兎を追う者は一兎をも得ず」は的を絞る戒めで、慎重さの中身がそれぞれ異なる。

石橋を叩いて渡るいしばしをたたいてわたる

頑丈な石の橋であっても、叩いて安全を確かめてから渡るように、用心に用心を重ねて物事に取り組むことのたとえ。

急がば回れいそがばまわれ

急いでいるときほど、危険な近道より安全で確実な回り道を選ぶほうが、結局は早く目的を達成できるということわざ。

二兎を追う者は一兎をも得ずにとをおうものはいっとをもえず

同時に二羽のウサギを追いかけると、結局どちらも捕まえられないように、欲張って複数のことを同時にやろうとすると、どれも中途…

謙虚さと視野を保つ

3
使い分け

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は立派になるほど謙虚であれという教え、「井の中の蛙大海を知らず」は狭い世界での慢心への戒め。「光陰矢の如し」は時間を無駄にしないという自戒として掲げられる。

実るほど頭を垂れる稲穂かなみのるほどこうべをたれるいなほかな

稲穂は実れば実るほど重みで頭を垂れるように、人も学び経験を積んで立派になるほど、謙虚な姿勢を持つべきだということわざ。

井の中の蛙大海を知らずいのなかのかわずたいかいをしらず

狭い井戸の中に住む蛙は、その外に広がる大きな海の存在を知らないように、自分の狭い世界だけで物事を判断し、広い世界を知らず…

光陰矢の如しこういんやのごとし

月日が過ぎ去るのは、矢が飛んでいくように速いということわざ。

そのほかの座右の銘

1
情けは人の為ならずなさけはひとのためならず

人にかけた情けは、巡り巡っていずれ自分自身に良い形で返ってくるということわざ。

選び方の解説

ことわざの多くは、教訓を伝える目的で長く語り継がれてきた言葉だが、中には字面だけを見ると教訓なのか皮肉なのか判断しづらいものがある。座右の銘として掲げる前に、そのことわざが一般的にどんな文脈で使われることが多いかを確認しておくと、意図と異なる受け取られ方を避けられる。

ことわざは四字熟語に比べて口語的で親しみやすい響きを持つ。この親しみやすさは日常会話では長所になるが、フォーマルな場では軽く聞こえてしまうことがある。座右の銘として使う場面がどの程度の改まった場かを想定してから選ぶとよい。

また、ことわざには似た意味を持ちながら真逆の教訓を示すものが対で存在することがある。状況によって適切な教えが変わる性質のことわざも多いため、自分が置かれている状況にどちらの教えが合うかを考えてから座右の銘に選ぶと、説明に説得力が出る。

使い分けの注意点

ことわざを座右の銘にする場合、口語的な響きゆえに就職活動などの改まった場では四字熟語よりもくだけた印象を与えることがある。使う場面に応じて、ことわざのままにするか、より硬い言い回しの四字熟語に近い言葉を選ぶかを検討するとよい。

ことわざの中には地域や世代によって使われ方に幅があるものもある。座右の銘として紹介する際は、自分が理解している意味と、聞き手が想定する意味にずれがないか、説明を添えて確認しておくと誤解を防げる。

迷ったら

響きで選ばず、由来まで語れるかで決めてください。各語のページに、深掘りされたときの答え方まで載せています。

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