徳(とく)
人として身につけるべき正しい品性や、誠実で思いやりのある行いを表す一文字。人格を磨き高めることを重んじる姿勢の象徴として座右の銘に選ばれる。
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そのまま使える例文
就任の挨拶で「『徳』の一字を掲げます。指示の数を増やす前に、まず自分が言ったことを守るところから始めます」と述べた。
深掘りに備える — 由来
出典は特定されていない。座右の銘として一文字の「徳」を掲げることが、特定の人物の言葉や故事に始まるという記録は確認できない。
聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
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出典は特定されていない。座右の銘として一文字の「徳」を掲げることが、特定の人物の言葉や故事に始まるという記録は確認できない。字の来歴は次のとおりである。『説文解字』は「德」を「升なり」と釈し、彳を意味符、㥁を音符とする形声字と説明する。「升」は上がることで、字の原義は品性そのものではなく、高いほうへ進むことに近い。いま「徳」が担っている意味を本来受け持っていたのは別字の「悳」で、『説文解字』はこれを「外は人に得、内は己に得るなり」と釈する。人から得られるもの(信望)と、自分の内に得られるもの(納得)の両方を指す説明で、この語が他人の評価と自分の内面の両側にまたがることを、字書の段階ですでに示している。思想の側では、『論語』為政篇の冒頭「政を為すに徳を以てすれば、譬えば北辰の其の所に居りて衆星の之に共るが如し」(為政以德、譬如北辰居其所而眾星共之)が知られる。力で従わせるのではなく、自分が動かずにいても人が向いてくるあり方として徳を説いた一節である。同じ『論語』里仁篇の「徳は孤ならず、必ず隣有り」(德不孤、必有鄰)は、徳のある者は孤立せず必ず理解者が現れるという句で、この一字を掲げる理由としてしばしば引かれる。
似た語と間違えない
「義」が場面ごとに何をなすべきかという行動の基準に重心を置くのに対し、「徳」は個々の行動ではなく、その人の品性そのものを指す。行動の軸を語るなら義、人格の軸を語るなら徳と選び分けられる。「誠」は偽りのなさという内面の一点を言う字で、他人からの信望まで含む「徳」より範囲が狭い。『説文解字』が「悳」を「外は人に得、内は己に得るなり」と釈すとおり、この字は自分の内面と他人の評価の両方にまたがっている。
対義語: 不徳、背徳
こんなシーンで使う
就任の挨拶や式辞など、これから人を率いる立場で方針を示す場面に向く。聞き手である聴衆には「肩書きではなく振る舞いで信頼を得ようとする人」と映りやすい。ただしこの字は、自分から掲げると自称になりやすい。徳はもともと他人の側から言われるものだという語感が強く、一字だけを示すと立派さの自己申告に聞こえる余地がある。何を守ると決めたのか、守れなかったときにどうしたのかまで具体に下ろすと、自称ではなく基準の宣言として届く。面接では抽象度が高く、一つの経験と結びつけにくい語でもある。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 徳の類義語は?
- 義、誠、人徳
- 徳はどんな場面で使いますか?
- スピーチで使うとき
- 徳の由来は?
- 出典は特定されていない。座右の銘として一文字の「徳」を掲げることが、特定の人物の言葉や故事に始まるという記録は確認できない。