座右の銘

和(わ)

周囲の人々と争わず、心を合わせて仲良く協調していくことを大切にする姿勢を表す一文字。聖徳太子の十七条憲法「和を以て貴しとなす」でも知られる価値観。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
○面接意見が割れた場面で何をして合意に至ったかまで語れるなら伝わる
◎スピーチ十七条憲法の一条として由来を一言添えられ、格式が場に合う
注意: 「対立を避ける」「自分の意見を言わない」と受け取られることがある。意見が割れた場面で何をして合意に至ったかまで語りたい。

そのまま使える例文

面接

面接で「座右の銘は一文字で『和』です」と答え、意見が割れたときに全員が話せる場を作ってきたことを続けて話した。

スピーチ就任の挨拶で「和を以て貴しと為す、という言葉があります」と切り出し、部署間の連携を今年の方針に掲げた。
部の色紙に「和」と書き、学年を越えて声を掛け合うことを一年の約束にした。
ESESに「『和』を掲げ、方針が対立していた二つの班の橋渡し役を担った」と書いた。
スピーチ年頭の挨拶で「今年を一文字で表すなら『和』です。部署をまたぐ案件が増えるからこそ、早めに声を掛け合いましょう」と述べた。

深掘りに備える — 由来

出典: 『日本書紀』所収の十七条憲法 第一条「以和爲貴」

座右の銘としての一文字「和」は、聖徳太子の作と伝えられる十七条憲法の第一条「以和爲貴(和を以て貴しと為す)」と結びつけて語られることが多い。『日本書紀』は推古天皇十二年(604年)のこととして全文を載せるが、成立年には異伝があり、後世の作とする説もある。

聞かれたら: 「『日本書紀』所収の十七条憲法 第一条「以和爲貴」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

由来の全文を読む

座右の銘としての一文字「和」は、聖徳太子の作と伝えられる十七条憲法の第一条「以和爲貴(和を以て貴しと為す)」と結びつけて語られることが多い。『日本書紀』は推古天皇十二年(604年)のこととして全文を載せるが、成立年には異伝があり、後世の作とする説もある。この一条は『論語』学而篇の「礼之用、和爲貴(礼は之和を用って貴しと為す)」から採られたとされる。『故事成語を知る辞典』は『礼記』儒行篇の句も挙げ、儒学の「和」が礼を行う際の調和を説くのに対し、十七条憲法の「和」は仏教の和合の精神も含む概念だとする。漢字「和」の成り立ちには説が分かれ、漢字ペディアは「口」と音符「禾」から成る形声字で「やわらぐ」意を表すとし、『普及版 字通』は軍門の前で盟約し講和する意の会意字とする。一文字の「和」を座右の銘として掲げる用法そのものに特定の出典があるわけではない。

似た語と間違えない

和周囲の人々と争わず、心を合わせて仲良く協調していくことを大切にする姿勢を表す一文字。
調和
協調
和合

「協調」は利害や立場の異なるものどうしが協力し合うこと(デジタル大辞泉)で、相手に歩調を合わせる行為を指す。「和」は違いを抱えたままでも全体として釣り合いが取れている状態までを含む。「調和」は釣り合いが取れ整っている状態を指し、人間関係に限らない。「和合」はうちとけて仲よくなること(精選版 日本国語大辞典)。「一致団結」が一つの目的に向けて多くの人がまとまる場面に限られるのに対し、「和」は目標の有無にかかわらず人と人の関係のあり方そのものを指す。対立・四分五裂を対義語とする辞典の記載は確認できなかった。

こんなシーンで使う

面接やスピーチで、チームの中での自分の立ち位置を語るときに向く。十七条憲法の一条として広く知られているため、聞き手である面接官や聴衆に由来を一言添えやすいのが強み。ただし十七条憲法には後世の作とする説もあるため、「聖徳太子の言葉です」と断定するより「十七条憲法の第一条として知られる言葉です」と紹介するほうが深掘りに耐える。また「和を大切にする」は「対立を避ける」「自分の意見を言わない」と受け取られることもあるため、意見が割れた場面で自分が何をして合意に至ったのかまで語ると、消極性の印象を避けられる。「和」の字には日本の意味もある(漢字ペディア)ので、人との関係を指す「和」だと一言添えると誤解がない。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

和の類義語は?
調和、協調、和合
和はどんな場面で使いますか?
面接で聞かれたとき、スピーチで使うとき
和の由来は?
座右の銘としての一文字「和」は、聖徳太子の作と伝えられる十七条憲法の第一条「以和爲貴(和を以て貴しと為す)」と結びつけて語られることが多い。『日本書紀』は推古天皇十二年(604年)のこととして全文を載せるが、成立年には異伝があり、後世の作とする説もある。
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