座右の銘

情けは人の為ならずなさけはひとのためならず

人にかけた情けは、巡り巡っていずれ自分自身に良い形で返ってくるということわざ。誰かのためにした親切は、結局は自分のためにもなるという教え。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スピーチ助け合いを促す挨拶に向く。誤解が多いため言い換えを重ねる
注意: 誤解が広く残る句(文化庁の平成13年度調査で誤解48.2パーセント)。人前では「巡り巡って自分に返る」と言い換えを重ねる。

そのまま使える例文

スピーチ

送別のスピーチで「情けは人の為ならずという言葉のとおり、この職場で受けた親切を次の場所で返していきます」と述べた。

スピーチ入社式の挨拶で「情けは人の為ならず。まず周りを助けてほしい。それは巡り巡って自分に返ってくる」と呼びかけた。
後輩の資料作りを手伝ったことが、数年後に思わぬ形で自分を助けた。情けは人の為ならずとはこのことだ。
情けは人の為ならずを「甘やかすとその人のためにならない」の意味で使うのは誤り。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていないが、鎌倉から室町にかけて成立した軍記物語『曽我物語』に見えるのが早い例だとする説がある。ただしこれを初出と確定した資料はなく、以後も謡曲や物語のなかに同じ言い回しが繰り返し現れるため、どこで生まれた句かは分かっていない。

聞かれたら: 「出典は特定されていないが、鎌倉から室町にかけて成立した軍記物語『曽我物語』に見えるのが早い例だとする説がある。」と正直に答えるのが最も強い。

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出典は特定されていないが、鎌倉から室町にかけて成立した軍記物語『曽我物語』に見えるのが早い例だとする説がある。ただしこれを初出と確定した資料はなく、以後も謡曲や物語のなかに同じ言い回しが繰り返し現れるため、どこで生まれた句かは分かっていない。明治期には新渡戸稲造が『一日一言』に「施せし情けは人の為ならず おのがこゝろの慰めと知れ」と記しており、人にかけた情けは相手のためではなく自分の心の慰めなのだ、という読み方を示している。なお「ならず」は現代語の「ならない」ではなく「〜ではない」という古語の打ち消しで、全体は「情けは人の為ではない(自分のためだ)」と読む。文化庁の「国語に関する世論調査」(平成13年度)では、この句を「情けをかけるのは相手のためにならない」と誤って理解している人が48.2パーセントと、正しく理解している47.2パーセントを上回った。

似た語と間違えない

情けは人の為ならず人にかけた情けは、巡り巡っていずれ自分自身に良い形で返ってくるということわざ。
陰徳あれば陽報あり
善因善果

「因果応報」が善悪どちらの行いにも報いがあることを言うのに対し、この句は情けをかけた側に良い形で返ってくる場合だけを指す。

対義語: 情けが仇、恩を仇で返す

こんなシーンで使う

スピーチや挨拶で助け合いを促す文脈に向く。聞き手に対しては、見返りを求めるなという建前ではなく「巡り巡って自分に返る」という現実的な理由を示せるため、説教くささが薄まる。ただし誤解が広く残っている句で、文化庁の調査では誤った理解のほうが多かった。人前で使うなら「情けをかけるのは相手のためにならない、という意味ではありません」と断るか、直後に「巡り巡って自分に返ってくる」と言い換えを重ねると、聞き手の半数を取りこぼさずに済む。自分が受けた恩について語るのは自然だが、自分が人にかけた情けを引き合いに出すと恩着せがましく響く。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

情けは人の為ならずの類義語は?
陰徳あれば陽報あり、善因善果
情けは人の為ならずはどんな場面で使いますか?
スピーチで使うとき
情けは人の為ならずの由来は?
出典は特定されていないが、鎌倉から室町にかけて成立した軍記物語『曽我物語』に見えるのが早い例だとする説がある。ただしこれを初出と確定した資料はなく、以後も謡曲や物語のなかに同じ言い回しが繰り返し現れるため、どこで生まれた句かは分かっていない。
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