敬天愛人けいてんあいじん

天を敬い、人を愛することを大切にするという考え方を表す言葉。幕末から明治にかけて活躍した西郷隆盛が生涯を通じて重んじた思想として、『南洲翁遺訓』にまとめられている。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スピーチ組織の姿勢を一語で示したい挨拶に向く
面接人に対する具体的な行動の話と結びつけられるなら使える
注意: 西郷隆盛の座右の銘として広く知られる。なぜ自分が選ぶのかを添えないと借り物に聞こえやすい。

そのまま使える例文

スピーチ

就任の挨拶で「敬天愛人を胸に、まず人を大切にする組織にしたい」と述べた。

面接面接で「敬天愛人を座右の銘にしています。相手の立場から考えることを、接客のアルバイトで一貫して意識してきました」と答えた。
創業者は敬天愛人の四字を額に掲げ、社是として引き継がせた。
送別の場で、後輩たちは「敬天愛人を地でいく先輩でした」と語った。

深掘りに備える — 由来

出典: 『南洲翁遺訓』

幕末から明治にかけての薩摩藩士・西郷隆盛(1828〜1877年)が座右の銘として掲げた言葉として知られる。旧庄内藩の関係者が西郷から聞いた話をまとめ、1890年(明治23年)に刊行された『南洲翁遺訓』に「敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以て終始せよ」とある。

聞かれたら: 「『南洲翁遺訓』に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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幕末から明治にかけての薩摩藩士・西郷隆盛(1828〜1877年)が座右の銘として掲げた言葉として知られる。旧庄内藩の関係者が西郷から聞いた話をまとめ、1890年(明治23年)に刊行された『南洲翁遺訓』に「敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以て終始せよ」とある。天は他人も自分も同じように愛するのだから、自分を愛する心をもって人を愛せ、という趣旨で語られる。ただし四字そのものの初出は西郷ではなく、啓蒙思想家・中村正直が明治元年に著した「敬天愛人説」とされる。研究者の井田好治は、西郷の敬天愛人が中村正直訳『西国立志編』(サミュエル・スマイルズ『自助論』の翻訳)に由来すると推測している。西郷がこの言葉を用いたのは晩年で、現存する揮毫は明治7〜8年頃のものとみられる。

似た語と間違えない

敬天愛人天を敬い、人を愛することを大切にするという考え方を表す言葉。
仁者愛人
和顔愛語穏やかな笑顔と、思いやりのこもった優しい言葉で人に接すること。

「和顔愛語」が人に接するときの表情や言葉づかいという振る舞いに重心があるのに対し、「敬天愛人」は天の道理に従うという前提の上に人を愛することを置く。『南洲翁遺訓』が敬天愛人と克己を並べて説いているとおり、自分を特別扱いしないという含みを持つ点が、単に博愛を表す語との違いになる。

対義語: 傍若無人、唯我独尊

こんなシーンで使う

就任や周年の挨拶など、組織としての姿勢を一語で示したい場面に向く。聞き手には「人を粗末にしない人」という印象が残る。一方で西郷隆盛の座右の銘として広く知られる語なので、なぜ自分がこの言葉を選ぶのかを添えないと借り物に聞こえやすい。面接で使う場合も、人に対する具体的な行動の話と結びつけたい。「天」の一字があるため、宗教的な文脈と受け取られやすい場では一言説明を足すと誤解を避けられる。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

敬天愛人の類義語は?
仁者愛人、和顔愛語
敬天愛人はどんな場面で使いますか?
スピーチで使うとき、面接で聞かれたとき
敬天愛人の由来は?
幕末から明治にかけての薩摩藩士・西郷隆盛(1828〜1877年)が座右の銘として掲げた言葉として知られる。旧庄内藩の関係者が西郷から聞いた話をまとめ、1890年(明治23年)に刊行された『南洲翁遺訓』に「敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以て終始せよ」とある。
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