難しい四字熟語 · 23語
難しい四字熟語を表す四字熟語23選
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難しい四字熟語は読めるだけでは披露できません。意味と由来まで説明できる語を、使う場面を決めてから覚えてください。
「難しい四字熟語」を探す人の目的は大きく2つに分かれます。読み方が難しい四字熟語を知りたい人と、意味や使い方が難しく誤用しやすい四字熟語を知りたい人です。この記事では、両方の「難しさ」を区別して、由来つきで紹介します。
無常とはかなさを説く
6語「邯鄲之夢」「一炊之夢」は同じ故事に由来する栄華のはかなさのたとえ。「会者定離」「愛別離苦」は仏教語で出会いと別れの定めを、「滄海桑田」は世の移り変わりの激しさを説く。
うたた寝の間に見た栄華の夢が覚めてみればわずかな時間だったという故事のように、人の世の栄華がはかないことのたとえ。
飯を一炊きする間に見た栄華の夢のように、人の世の栄光や富貴がはかなく短いことのたとえ。
夢や幻、泡や影のようにすぐ消えてしまう、人生のはかなさのたとえ。
出会った者は、いつか必ず別れる運命にあるということ。
かつて青々とした海だった場所が桑畑に変わるように、世の中が激しく移り変わること。
愛する人といずれ別れなければならない、避けられない苦しみ。
心の揺れともどかしさを表す
4語「意馬心猿」は抑えがたい煩悩を馬と猿にたとえた仏教語、「隔靴掻痒」は靴の上から掻くもどかしさのたとえ。「曖昧模糊」は輪郭のぼんやりした様子で、「多情多恨」は感情の起伏の激しさを表す。
走り回る馬や騒ぐ猿のように、心の中の欲望や煩悩が抑えがたく乱れ動くこと。
靴の上からかゆい所をかくように、思うようにいかずもどかしいこと。
物事の輪郭がぼんやりとしていて、はっきりしないこと。
感受性が強く、恋心や恨み、悲しみといった感情の起伏が激しいこと。
世の中を皮肉る
4語「羊頭狗肉」は看板と中身の不一致、「曲学阿世」は真理を曲げて世に媚びる学問への批判。「屋上架屋」は無駄な重複のたとえで、いずれも使う相手を選ぶ辛口の語。「蟷螂之斧」は身の程知らずの挑戦を指すが、健闘への敬意を込めて使われることもある。
羊の頭を看板に掲げながら実際には犬の肉を売るように、見せかけと中身が伴わないこと。
学問の真理を曲げてまで、世間や権力者に気に入られるような言動をすること。
すでに屋根があるのに、その上にさらに屋根を架けるように、無駄に同じことを重ねること。
かまきりが前脚を振り上げて大きな車に立ち向かうように、弱い者が力の差も顧みず強者に立ち向かうこと。
絆と運命を描く難読語
5語「挙案斉眉」「寤寐思服」は読みの難しさで知られる夫婦愛・恋慕の語。「一蓮托生」は結果の良し悪しを問わず運命を共にすることで、良い意味に限らない点に注意したい。
妻が夫を敬い、夫婦が互いに礼を尽くして仲良く暮らすこと。
寝ても覚めても、片時も忘れずに相手を思い続けること。
一度離れ離れになった夫婦や恋人が、再びめぐり会って結ばれること。
国や城を傾けてしまうほどの、絶世の美女のたとえ。
良い結果であれ悪い結果であれ、行動や運命を共にすること。
努力と大成を語る
4語「臥薪嘗胆」は屈辱に耐えて目的を果たす長期の忍耐、「韋編三絶」は綴じ紐が切れるほど繰り返し学ぶこと。「換骨奪胎」は骨組みを生かして新しく作り変える創作の語で、単なる焼き直しの意味で使うのは誤り。
目的を達成するために、長期間にわたり苦労や屈辱に耐えて努力を重ねること。
書物の綴じ紐が何度も切れるほど、繰り返し熱心に読書し学ぶこと。
大きな器がすぐには完成しないように、真にすぐれた人物ほど大成するまでに時間がかかること。
古い作品や考え方の骨組みを生かしながら、独自の工夫を加えてまったく新しいものに作り変えること。
選び方の解説
難読系の四字熟語は、漢字自体は見慣れていても読み方が一般的でなかったり、複数の読み方が存在したりする言葉です。クイズ企画や雑学として紹介する場面に向いており、正しい読み方を知ったときの驚きが魅力になります。
難解系の四字熟語は、読み方自体はそれほど難しくないものの、意味を字面から誤解しやすい言葉や、使う場面を選ぶ言葉です。教養として正しい意味を知っておきたい場面や、文章の中で正確に使いたい場面に向きます。
どちらの系統も、知っていること自体に価値がある言葉であるため、単に一覧を眺めるだけでなく、実際にどんな場面で使われてきたかという由来を知ることで記憶に残りやすくなります。
使い分けの注意点
難読系の四字熟語を文章の中で使う場合、ふりがなを添えないと読み手に伝わらないことがあります。クイズとして出題する場合を除き、実用的な文章で使う際はふりがなの併記を検討しましょう。
難解系の四字熟語は、字面から連想される意味と実際の意味がずれていることがあり、確認せずに使うと誤用につながります。使う前に必ず意味を確認する習慣をつけることが大切です。
「難しい」を売りにする言葉は、相手が四字熟語に詳しくない場合、伝えたい面白さより「分からない」という印象が先に立ってしまうことがあります。紹介する相手の知識レベルに応じて、簡単な解説を添えるとよいでしょう。
響きで選ばず、由来まで語れるかで決めてください。各語のページに、深掘りされたときの答え方まで載せています。