四字熟語
破鏡重円(はきょうじゅうえん)
一度離れ離れになった夫婦や恋人が、再びめぐり会って結ばれること。
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由来
唐の孟棨がまとめた『本事詩』に載る、徐徳言と楽昌公主の話に由来する。南朝陳の皇太子に仕えた徐徳言は、陳が隋に滅ぼされるのを目前にして、妻である楽昌公主と離ればなれになることを覚悟した。そこで家宝の鏡を二つに割り、片方を妻に持たせ、「生き延びたら来年の正月十五日に都の市で鏡を売りに出せ」と言い残して別れる。陳は滅び、公主は隋の宰相・楊素のもとに引き取られた。約束の日、市に出た徐徳言は、割れた鏡の片割れが法外な値で売られているのを見つけ、自分の半分と合わせて詩を書きつけた。「鏡は人と倶に去り、鏡は帰るも人は帰らず」と嘆じたその詩を読んだ公主が泣き暮らし、事情を知った楊素が二人を引き合わせて江南へ帰したという筋である。割れた鏡が再び円くなる、という字義がそのまま結末を指している。なお、この逸話は説話の類であり、史実としての裏づけには疑問があるとされる。
例文
- 復縁を報告する席で、友人が「破鏡重円という言葉があります」と切り出して祝いを述べた。
- 五年前に別れた二人が同じ職場で再会し、破鏡重円となった。
- 破鏡重円は、割れた鏡が再び円くなるという字面がそのまま結末を表している珍しい語だ。
- 「破鏡重円を願う」とだけ書かれた手紙が届いた。
類義語・対義語
「合浦珠還」が、一度失った大事なものが戻ってくることを広く指すのに対し、「破鏡重円」は夫婦・恋人の復縁という人の関係に限られる。対義の側では、「破鏡不照」が割れた鏡は二度と映さないとして復縁の難しさを、「覆水不返」がこぼれた水は戻らないとして取り返しのつかなさを言う。
こんなシーンで使う
別れた二人が再び結ばれたことを、当人の事情に立ち入らずに祝える語。聞き手には「一度は別れがあった」という前提も同時に伝わるため、当人が公にしていない離別を人前で口にすることになりかねない点は注意がいる。祝いの席で使うなら、当人がすでに事情を語ったあとに受ける形が無難。まだ復縁していない段階で「破鏡重円を願う」と使えば、願望の表明として成立する。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 破鏡重円の類義語は?
- 合浦珠還
- 破鏡重円の由来は?
- 唐の孟棨がまとめた『本事詩』に載る、徐徳言と楽昌公主の話に由来する。南朝陳の皇太子に仕えた徐徳言は、陳が隋に滅ぼされるのを目前にして、妻である楽昌公主と離ればなれになることを覚悟した。