四字熟語

一蓮托生いちれんたくしょう

良い結果であれ悪い結果であれ、最後まで行動と運命を共にすること。もとは阿弥陀仏の浄土に往生した者が同じ蓮の花の上に生まれるという浄土信仰の言葉で、現在は結果を共に引き受ける関係を指して使う。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スピーチ結成や着任の挨拶で「結果は全員で引き受ける」と自分の側の覚悟として述べる形なら通る
面接座右の銘としては、自分で判断する姿勢が伝わりにくい。チームへの責任の持ち方を語る文脈に限りたい
注意: 悪い結果や悪事まで共にするという含みを持つ。責任の所在を曖昧にする言い方にならないよう、何を共に引き受けるのかを添えたい。

そのまま使える例文

チームの結成式で「ここからは全員一蓮托生です。うまくいった理由も、いかなかった理由も全員で引き受けます」と述べた。

説明会で「経営と現場は一蓮托生だ」と語り、先に自分たちの報酬の減額を示した。
共同で出資した以上、損が出ても一蓮托生だと腹をくくった。
「一蓮托生のつもりで組んだのに、都合が悪くなったら降りるのか」と詰め寄られた。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていない。死後に極楽の蓮華の上に生まれるという阿弥陀信仰から出た語だが、精選版日本国語大辞典の語誌は「『一蓮托生』の形では漢訳仏典にない」と明記しており、典拠となる経典は確認できていない。

聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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出典は特定されていない。死後に極楽の蓮華の上に生まれるという阿弥陀信仰から出た語だが、精選版日本国語大辞典の語誌は「『一蓮托生』の形では漢訳仏典にない」と明記しており、典拠となる経典は確認できていない。一つの蓮に二人が生まれるという発想自体は平安時代にあり、同辞典は『源氏物語』鈴虫巻の「はちす葉をおなじうてなと契りおきて」(同じ蓮の台に生まれようと約束して)を挙げる。四字の形として確認できる古い例は、『源氏物語』の注釈書『岷江入楚』(1598年)の「一蓮托生の心後世を契るなり」で、ここではまだ来世を約束する宗教的な意味で使われている。現在の「運命を共にする」という意味で広まったのは江戸期以降とみられ、浄瑠璃『心中宵庚申』(1722年)に「一れんたくしゃうの閨のお同行」の用例がある。「托生」は他に自分の生をあずけるという意で、「託生」とも書く。

似た語と間違えない

一蓮托生良い結果であれ悪い結果であれ、最後まで行動と運命を共にすること。
一心同体二人以上の人が心を一つにし、まるで一つの体のように固く結びつくこと。
同甘共苦楽しいときも苦しいときも、共に分かち合って過ごすこと。
運命共同体

「一心同体」が心も体も一つであるかのような結びつきの強さを言うのに対し、「一蓮托生」は結果を共に引き受けるという約束に重心がある。「呉越同舟」は敵対する者がたまたま同じ場に居合わせる状況を指し、運命を共にする覚悟までは含まない。「同甘共苦」は楽しみも苦しみも分かち合う過程を言い、悪い結末まで一緒という含みは薄い。

対義語: 離合集散

こんなシーンで使う

善い結果も悪い結果も一緒に引き受けるという宣言で、聞き手には「この人は逃げ道を用意していない」という覚悟の表明として届く。ただし誰が何に責任を持つのかを曖昧にする言い方にもなるため、チームに向けて使うなら、共に引き受ける対象を具体的に添えたい。悪事を共にするという含みで使われることも多い語なので、面接で座右の銘として挙げると、自分で判断する力のほうが伝わらないまま終わりやすい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

一蓮托生の類義語は?
一心同体、同甘共苦、運命共同体
一蓮托生の由来は?
出典は特定されていない。死後に極楽の蓮華の上に生まれるという阿弥陀信仰から出た語だが、精選版日本国語大辞典の語誌は「『一蓮托生』の形では漢訳仏典にない」と明記しており、典拠となる経典は確認できていない。
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