四字熟語

曖昧模糊(あいまいもこ)

物事の輪郭がぼんやりとしていて、はっきりしないこと。「曖昧」と「模糊」という同じ意味の語を重ね、あやふやさを強めた言い方。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
△面接自分を語る語にはならない。輪郭をつけた対象を指す使い方なら経験の説明になる
△スピーチ相手の資料に向けると語調が強く出る。対象は条件や責任範囲に絞りたい
注意: 対象の状態を指す語で、人の姿勢を評する語ではない。人に向けると批判の色が強く出る。

そのまま使える例文

説明会で「この工程の責任範囲が曖昧模糊としたままでは着手できません」と質した。

提出された報告書の結論は曖昧模糊としていて、何を決めたのかが読み取れなかった。
面接面接の練習で「志望動機が曖昧模糊だ」と指摘され、実際に見てきた事実から書き直した。
あの日の記憶は曖昧模糊としていて、話した順番までは思い出せない。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていない。中国古典の一節に由来する成語ではなく、どちらも「はっきりしない」意を持つ「曖昧」と「模糊」を重ねて強調した語で、四字熟語を知る辞典もそう解説し、精選版日本国語大辞典・デジタル大辞泉と同じく漢籍の典拠を挙げていない。

聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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出典は特定されていない。中国古典の一節に由来する成語ではなく、どちらも「はっきりしない」意を持つ「曖昧」と「模糊」を重ねて強調した語で、四字熟語を知る辞典もそう解説し、精選版日本国語大辞典・デジタル大辞泉と同じく漢籍の典拠を挙げていない。台湾教育部の『重編国語辞典修訂本』『成語典』のどちらにも「曖昧模糊」の見出しはなく、四字のまとまりは日本で作られた言い方と見てよい。二字ずつの語史は古い。「曖」も「昧」も「暗い」の意で、「曖昧」は『晋書』杜預伝に「曖昧の見」の形で見え(普及版字通)、日本では『本朝文粋』所収の小野篁の詩序に用例がある。「模糊」は唐詩に用例があり、日本語の文献では江戸前期の漢詩集『新編覆醤集』(1676年)が早い例として挙がる(いずれも精選版日本国語大辞典)。四字の形の初出として同辞典が引くのは坪内逍遙『当世書生気質』(1885〜86年)の「曖昧模糊の間に風評が消えたは」で、明治の小説の語彙にすでに入っていたことがわかる。現代の用例としては北杜夫『幽霊』(1960年)、松本清張『渡された場面』(1976年)が四字熟語を知る辞典に引かれ、「曖昧模糊とした」「曖昧模糊たる」の連体の形で使うのが定着している。

似た語と間違えない

曖昧模糊物事の輪郭がぼんやりとしていて、はっきりしないこと。
有耶無耶
漠然
不明瞭
朦朧

辞典の語釈はどれも「はっきりしないで、ぼんやりしていること」で一致し、対象の輪郭がぼやけている状態そのものを言う。「有耶無耶」は決着をつけないまま済ませてしまう態度にまで及ぶ点が違う。「漠然」「不明瞭」は程度が軽く批判の色もほとんどない中立の語で、「曖昧模糊」は同義の二語を重ねたぶん、あやふやさを強く言い立てる響きがある。「朦朧」は視界や意識がかすむことに重心があり、話の内容には使いにくい。一部の四字熟語辞典は「五里霧中」を類義に挙げるが、これは自分が現状を見通せず方向を失っていることで、見えない原因が自分の側にある点で区別したい。なお「曖昧」単独には「うしろ暗い、いかがわしい」の意味もある(精選版日本国語大辞典)が、「曖昧模糊」はもっぱら「はっきりしない」の意で用いられる。照合した辞典に、この語の対義語の記載はなかった。

こんなシーンで使う

あいまいさを批判する語で、聞き手には「このままでは判断できない」という差し戻しの合図として届く。会議や説明会で相手の資料に向けて使うと、同じ内容でも「はっきりしない」と言うより語調が強く、言われた側は否定されたと受け取りやすい。対象は人ではなく「責任範囲」「条件」といった具体的な項目に絞り、何がはっきりすれば進めるのかを添えると、指摘ではなく確認として聞こえる。面接やESでは自分の志望動機や強みを語る語にはならず、「曖昧模糊としていた課題を定義し直した」のように、自分が輪郭をつけた対象を指す形なら、面接官には問題を言葉にできる人として届く。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

曖昧模糊の類義語は?
有耶無耶、漠然、不明瞭、朦朧
曖昧模糊の由来は?
出典は特定されていない。中国古典の一節に由来する成語ではなく、どちらも「はっきりしない」意を持つ「曖昧」と「模糊」を重ねて強調した語で、四字熟語を知る辞典もそう解説し、精選版日本国語大辞典・デジタル大辞泉と同じく漢籍の典拠を挙げていない。
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