努力・継続 · 21

努力・継続を表す四字熟語21

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先に結論

努力の言葉はどれも似て見えますが、重心が違います。続ける努力か、挽回する努力か、語りたい局面に合う語を選んでください。

四字熟語で「努力」を表す言葉を探すとき、多くの人は「継続」「頑張る」といった漠然としたイメージだけで一語を選んでしまいがちです。しかし努力を表す四字熟語には、逆境から立て直す力を強調するもの、地道な積み重ねを強調するもの、一点に力を集中させることを強調するものなど、性格の異なるいくつかの系統があります。この記事では、由来つきの一覧とあわせて、努力の四字熟語をどう性格分けして選べばよいかを解説します。

こつこつ続ける

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使い分け

たゆまず励み続ける様子は「孜々営々」、休みなく続けるなら「昼夜兼行」。「一日一善」は一日に一つという頻度を含み、日々の実践に結びつく。

孜々営々ししえいえい

こつこつと熱心に、たゆまず物事に励み続けること。

一日一善いちにちいちぜん

一日に一つ、人のためになる善い行いをすることを心掛ける生き方や考え方。

出典: 精選版日本国語大辞典
昼夜兼行ちゅうやけんこう

昼も夜も休まず、休みなく物事を続けること。

一つのことに打ち込む

3
使い分け

雑念のない没入は「一心不乱」、意志を一点にまとめる理性的な集中は「一意専心」。長い年月の打ち込みを語るなら「面壁九年」。

全力を尽くす

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使い分け

骨身を惜しまない覚悟は「粉骨砕身」、気力を奮い立たせる勢いは「奮励努力」。

粉骨砕身ふんこつさいしん

骨を粉にし身を砕くほどの覚悟で、力の限り懸命に努力すること。

奮励努力ふんれいどりょく

気力を奮い立たせて、力の限り努力すること。

学びに励む

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使い分け

苦労しながら学業に励むのが「刻苦勉励」、苦学の成果まで含めて語るのが「蛍雪之功」。

刻苦勉励こっくべんれい

苦労を重ねながらも、学業や仕事に一心に励むこと。

蛍雪之功けいせつのこう

貧しい中でも蛍の光や雪明かりで勉強したという故事のように、苦労を重ねて学問に励んだ成果。

精励恪勤せいれいかっきん

力の限りを尽くして、真面目に仕事や学業に励むこと。

勤倹力行きんけんりっこう

仕事に励み、無駄を省いて倹約しながら、誠実に実行していくこと。

挫折を越えて続ける

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使い分け

立ち直りの繰り返しは「七転八起」、敗北からの巻き返しは「捲土重来」。「臥薪嘗胆」は明確な屈辱を晴らす長期の忍耐にだけ使う。

七転八起しちてんはっき

何度失敗しても、そのたびに立ち直って挑戦を続けること。

出典: 坪内逍遙『当世書生気質』
捲土重来けんどちょうらい

一度敗れたり失敗したりした者が、勢いを盛り返して再び挑むこと。

臥薪嘗胆がしんしょうたん

目的を達成するために、長期間にわたり苦労や屈辱に耐えて努力を重ねること。

出典: 『十八史略』
堅忍不抜けんにんふばつ

どんな困難があっても心を強く保ち、我慢強く耐え抜く様子を表す言葉。

悪戦苦闘あくせんくとう

強い相手や困難な状況の中で、苦しみながらも懸命に努力すること。

そのほかの四字熟語

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一念発起いちねんほっき

あることをやり遂げようと、心を強く決意して新たに取り組み始めることを表す言葉。

独立独歩どくりつどっぽ

他人に頼らず、自分自身の考えと力で物事を進めていくことを表す言葉。

百戦錬磨ひゃくせんれんま

数多くの経験を積み重ね、実践の中で鍛え上げられていることを表す言葉。

二人三脚ににんさんきゃく

二人が息を合わせ、力を合わせて一つの目標に向かって進んでいくこと。

選び方の解説

「努力を表す四字熟語」というテーマは検索する人が多い一方、実際に語が指している努力の中身は一様ではありません。ここでは大きく3つの系統に分けて考えると選びやすくなります。

1つ目は、失敗や挫折といった逆境から立て直す力を強調する系統です。一度落ち込んだ状態からもう一度奮い立たせる、というニュアンスを持つ言葉が該当し、挫折を経験したエピソードと組み合わせて使うと説得力が増します。

2つ目は、派手さのない地道な積み重ねそのものを強調する系統です。短期間の頑張りではなく、長期にわたってこつこつと続けることに価値を置く言葉で、資格試験の勉強や技術の習得など、時間のかかる目標を語る場面に向きます。

3つ目は、一つのことに力を集中させることを強調する系統です。複数のことに手を広げず、一点に絞って取り組む姿勢を表す言葉で、専門性を高めたい場面や、一つの目標にすべてを注ぎたい場面に向きます。

同じ「努力」というテーマの中でも、自分が語りたいのがどの系統の努力なのかを先に決めてから語を選ぶと、字面の印象だけで選ぶよりも、由来やエピソードと結びつけて説明しやすくなります。

使い分けの注意点

逆境から立て直す系統の四字熟語は、実際に挫折を乗り越えた経験があるときに使うと強い説得力を持ちますが、経験が伴わないまま使うと大げさな印象を与えることがあります。エピソードの規模と言葉の強さを釣り合わせることを意識するとよいでしょう。

地道な積み重ねを強調する系統の四字熟語は、成果がまだ出ていない段階でも使いやすい一方、短期間で結果を出したい場面ではやや控えめな印象になります。プロセスを評価してほしい場面か、結果を強調したい場面かで選び分けます。

一点集中を強調する系統の四字熟語は、専門性の高さを伝えやすい反面、視野の狭さを心配されることもあります。集中する理由や背景を一言添えると、単なる偏りではなく戦略的な選択であることが伝わります。

由来が中国の故事に基づく語は格調高く響きますが、故事の内容を誤って伝えると印象を損ないます。由来が特定できない語は、字面から読み取れる意味だけで判断し、無理に故事と結びつけないことが大切です。

迷ったら

響きで選ばず、由来まで語れるかで決めてください。各語のページに、深掘りされたときの答え方まで載せています。

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