多情多恨(たじょうたこん)
感受性が強く、恋心や恨み、悲しみといった感情の起伏が激しいこと。
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そのまま使える例文
文芸講座で「多情多恨は、明治の小説の題名にもなった言葉です」と紹介された。
深掘りに備える — 由来
出典は特定されていない。中国古典の典拠を示す辞典は見当たらず、台湾教育部の『成語典』『重編国語辞典修訂本』のどちらにも見出しが無いことから、日本で組み立てられた四字熟語とみられる(推定)。
聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
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出典は特定されていない。中国古典の典拠を示す辞典は見当たらず、台湾教育部の『成語典』『重編国語辞典修訂本』のどちらにも見出しが無いことから、日本で組み立てられた四字熟語とみられる(推定)。字義は、「多情」が情愛が深く感じやすいこと(ほかに移り気の意もある)、「多恨」が恨む気持ちや悲しむ・悔いる気持ちが多いことで(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典)、似た構えの二字熟語を重ねた形である。「多恨」は室町期の抄物『中華若木詩抄』(一五二〇年頃)に「多恨多愁でくらす」の形で見える(精選版日本国語大辞典)。四字の形の早い用例として精選版日本国語大辞典が挙げるのは、正岡子規『筆まかせ』(一八八四〜九二年)の「天下多情多恨の才子は皆公然と筆を揮ふて小説堺に雄飛することとなりぬ」である。この語を題にした小説が尾崎紅葉『多情多恨』で、明治二十九(一八九六)年の発表(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・ニッポニカ)。改訂新版世界大百科事典によれば『読売新聞』に連載され、翌年刊行された。愛妻を亡くした男の悲嘆と未練の日々を描いた作品で(ブリタニカ国際大百科事典・世界大百科事典)、性格や心理の描写を言文一致体で行った点が評価されている(ニッポニカ・世界大百科事典)。子規の用例が先行するので、紅葉がこの語を作ったわけではない。その後も夏目漱石『吾輩は猫である』(一九〇五〜〇六年)に「芸術家は本来多情多恨だから」(デジタル大辞泉・四字熟語を知る辞典)、吉井勇の歌集『酒ほがひ』(一九一〇年)に「多情多恨の子となりしかな」(四字熟語を知る辞典)の用例がある。四字熟語辞典オンラインは語順を入れ替えた「多恨多情」の形も挙げる。
こんなシーンで使う
感情の起伏が激しいことを、非難ではなく人柄の説明として言える語。送別会や結婚式の余興のような打ち解けた挨拶で自分について使えば、聞き手には正直で少し照れを含んだ自己申告として届く。他人に向けて使うと、「多情」の移り気の意(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典)に引かれて「気が多い」、あるいは「根に持つ」という評価にも読めるため、当人の前では角が立つ。恋愛の文脈だけの語と誤解されやすいが、恨みや悲しみ、悔いの多さまで含む点は押さえておきたい。座右の銘として面接で挙げると、面接官には感情に振り回される人という印象が先に立つ。読みは「たじょうたこん」。字を見ないと意味が取りにくいので、口頭では「感じやすくて、くよくよしがち」と言い添えると伝わる。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 多情多恨の由来は?
- 出典は特定されていない。中国古典の典拠を示す辞典は見当たらず、台湾教育部の『成語典』『重編国語辞典修訂本』のどちらにも見出しが無いことから、日本で組み立てられた四字熟語とみられる(推定)。