屋上架屋(おくじょうかおく)
すでに屋根があるのに、その上にさらに屋根を架けるように、無駄に同じことを重ねること。
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そのまま使える例文
会議で「この規程は既存の要領と中身が同じで、屋上架屋になります」と指摘した。
深掘りに備える — 由来
四字の「屋上架屋」という形について出典を示す辞典は確認できない。もとの形は「屋下架屋」(屋根の下にさらに屋根を架ける)で、この句は『世説新語』文学篇と『顔氏家訓』序致の二か所に実在する。
聞かれたら: 「原形「屋下架屋」は『世説新語』文学篇および『顔氏…に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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四字の「屋上架屋」という形について出典を示す辞典は確認できない。もとの形は「屋下架屋」(屋根の下にさらに屋根を架ける)で、この句は『世説新語』文学篇と『顔氏家訓』序致の二か所に実在する。『世説新語』では、庾仲初の作った『揚都賦』を庾亮が身内びいきで「『二京賦』『三都賦』と並べてよい」と持ち上げ、都の紙が値上がりするほど書き写された。これに対し謝安が「此れは是れ屋下に屋を架するのみ。事事擬学して、倹狭を免れず」——何もかも先人の模倣で、狭苦しさを免れない——と退けたという。『顔氏家訓』のほうは故事ではなく、顔之推が「魏晋已来、著す所の諸子、理重なり事復り、逓いに相模学す。猶お屋下に屋を架し、牀上に牀を施すがごときのみ」と、重複ばかりの著述を批判した一節である。日本では「下」が「上」に入れ替わった「屋上屋を架す」「屋上架屋」の形が定着したが、入れ替わった時期と理由を示す資料は確認できない。
似た語と間違えない
「蛇足」は余計なものを足して全体を台無しにするという結果まで含むのに対し、屋上架屋は同じものが二重にあるという状態そのものを指す。「無用の長物」はあっても役に立たないことを言い、もとから重複していたかどうかは問わない。原形の「屋下架屋」は同義で、辞典でも類義語として並ぶ。
対義語: 特筆すべき対義語は確認されていない
こんなシーンで使う
制度や文書の重複を指摘するときの語で、聞き手には「その追加は要らない」という判定として届く。会議や講評など人の仕事を評する場で出す言葉なので、どこが重複しているのかを具体的に示さないまま使うと、中身のない否定として残る。自分の姿勢ではなく他人の仕事への評価を述べる語なので、座右の銘には向かない。なお「屋上に建物を建てる」という字面どおりの意味や、「念には念を入れる」という肯定の意味で使うのは誤用で、故事ことわざ辞典が誤りとして挙げている。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 屋上架屋の類義語は?
- 屋下架屋、畳牀架屋、牀上施牀、頭上安頭、無用の長物
- 屋上架屋の由来は?
- 四字の「屋上架屋」という形について出典を示す辞典は確認できない。もとの形は「屋下架屋」(屋根の下にさらに屋根を架ける)で、この句は『世説新語』文学篇と『顔氏家訓』序致の二か所に実在する。