四字熟語
挙案斉眉(きょあんせいび)
妻が夫を敬い、夫婦が互いに礼を尽くして仲良く暮らすこと。
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由来
『後漢書』逸民列伝の梁鴻伝に見える故事による。後漢の梁鴻は学識に優れながら官には仕えず、妻の孟光とともに世を避けて暮らした人物である。皇帝を風刺する詩を作って追われ、姓名を変えて呉の地に移り、豪族の皋伯通の家の軒下に住んで、人に雇われて米を搗く暮らしをしていた。伝には「人の為に賃舂す。帰る毎に、妻食を具え、敢えて鴻の前に仰ぎ視ず、案を挙ぐること眉に斉しくす」とある。「案」は食事をのせる膳のことで、孟光は夫の顔を見上げようともせず、膳を自分の眉の高さまで捧げ持って差し出した、という描写である。雇い人にこれほどの礼を尽くさせる者が只者であるはずがないと驚いた皋伯通は、梁鴻の一家を自邸に迎え入れたという。ここから「挙案斉眉」は、妻が夫を敬うこと、転じて夫婦が互いに礼を尽くして睦まじく暮らすことのたとえとして使われるようになった。
例文
- 結婚披露宴のスピーチで「挙案斉眉という言葉があります。互いに礼を尽くすご夫婦であってください」と述べた。
- 「挙案斉眉」と書いた色紙を、結婚祝いとして贈った。
- 祖父母は挙案斉眉を絵に描いたような夫婦で、言い争う姿を見た記憶がない。
- 挙案斉眉の故事は、夫婦の礼を説く画題として古くから描かれてきた。
類義語・対義語
「夫唱婦随」が、夫の主張に妻が従うという役割の上下をそのまま述べるのに対し、「挙案斉眉」は形の上では妻から夫への礼でありながら、辞書ではふつう「夫婦が互いに敬い礼を尽くす」意味まで含めて説明される。「琴瑟相和」は夫婦の仲が音楽のように調和していることを言い、礼儀作法の描写は含まない。
こんなシーンで使う
結婚を祝う場面や、長く連れ添った夫婦を紹介する場面で使うと、聞き手には「互いに敬い合っている関係」として伝わる。ただし故事の中身は、妻が夫の顔を見上げずに膳を捧げるという、上下のある礼の形である。披露宴で使うなら「妻が夫を立てる」ではなく「互いに礼を尽くす」意味で用いていると一言添えたほうが、聞き手に古い夫婦観を押しつける印象を与えずに済む。自分たちの夫婦仲を自称する語としては大げさに響く。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 挙案斉眉の類義語は?
- 孟光挙案、琴瑟相和、夫唱婦随
- 挙案斉眉の由来は?
- 『後漢書』逸民列伝の梁鴻伝に見える故事による。後漢の梁鴻は学識に優れながら官には仕えず、妻の孟光とともに世を避けて暮らした人物である。