会者定離(えしゃじょうり)
出会った者は、いつか必ず別れる運命にあるということ。仏教の無常観を述べた語で、「定」は「必ず」の意。
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そのまま使える例文
送別会の挨拶で「会者定離とはいえ、ここで一緒に働いた三年は消えません」と述べた。
深掘りに備える — 由来
出典は『遺教経』(鳩摩羅什訳『仏垂般涅槃略説教誡経』)。釈迦が入滅を前に弟子へ最後の教えを説く経で、「是故当知、世皆無常、会必有離、勿懐憂也」(世はみな無常で、会えば必ず離れることがあると知り、憂いを抱いてはならない)と説く箇所がもとになる(精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典ほか各辞典が一致して挙げる)。
聞かれたら: 「『遺教経』に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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出典は『遺教経』(鳩摩羅什訳『仏垂般涅槃略説教誡経』)。釈迦が入滅を前に弟子へ最後の教えを説く経で、「是故当知、世皆無常、会必有離、勿懐憂也」(世はみな無常で、会えば必ず離れることがあると知り、憂いを抱いてはならない)と説く箇所がもとになる(精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典ほか各辞典が一致して挙げる)。原文は「会必有離」で、四字の「会者定離」の形は台湾教育部『成語典』や漢典に見出しがなく、日本の辞典が仏教語として立項する。日本語の用例は『平家物語』巻十の「生者必滅、会者定離はうき世の習にて候也」が古く(精選版日本国語大辞典)、高野山で出家した平維盛に聖が説く言葉である。「生者必滅会者定離」と続ける形は今も多く、四字熟語辞典オンラインがそう注記し、デジタル大辞泉と漢字ペディアも関連語に生者必滅を挙げる。近代の用例として四字熟語を知る辞典は石川達三『風にそよぐ葦』(1949〜51)を引く。
似た語と間違えない
辞典が結びつけるのは、まず「生者必滅」(デジタル大辞泉・漢字ペディアが関連語に挙げ、四字熟語辞典オンラインは「生者必滅会者定離」の形で使うと注記)。命あるものが必ず滅びることと、出会った者が必ず離れることを対にして無常を言う。次に「愛別離苦」(四字熟語辞典オンラインが類義に挙げ、四字熟語を知る辞典も愛別離苦の項で会者定離と対にして記す)で、こちらは八苦の一つとして別れの苦しみに重心があり、会者定離は別れが定めだという理に重心がある。四字熟語辞典オンラインはさらに「有為転変」「栄枯盛衰」「盛者必衰」を挙げるが、いずれも移り変わり全般を言い、出会いと別れに限らない。「一期一会」は同じ出会いを扱うが、一度の出会いだからこそ心を尽くすという、もてなす側の心構えに重心があり、辞典はどちらの側からも類語に挙げていない。「諸行無常」も辞典は会者定離と直接結びつけない。
こんなシーンで使う
送別会や卒業式、転勤・退職の挨拶で、別れを受け止める言葉として使える。聞き手には「この別れをきちんと見ている」という落ち着きとして届く。ただし別れが定めだと述べる語なので、それだけで言い切ると相手を突き放したように響く。「だからこの時間を大切にしたい」という自分の側の言葉を続けると、聞き手に届く形になる。「定」は「定石」「定規」と同じ呉音でジョウと読む語なので、「ていり」と読まないよう読み上げる前に確かめておきたい。「生者必滅会者定離」と全句で言うと死の無常まで含んで重くなるため、送別会では「会者定離」だけで止め、全句は法要や弔辞に回す。祝いの席や、これから関係を築く相手への挨拶には向かない。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 会者定離の類義語は?
- 生者必滅、愛別離苦
- 会者定離の由来は?
- 出典は『遺教経』(鳩摩羅什訳『仏垂般涅槃略説教誡経』)。釈迦が入滅を前に弟子へ最後の教えを説く経で、「是故当知、世皆無常、会必有離、勿懐憂也」(世はみな無常で、会えば必ず離れることがあると知り、憂いを抱いてはならない)と説く箇所がもとになる(精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典ほか各辞典が一致して挙げる)。