四字熟語

悪戦苦闘(あくせんくとう)

強い相手や不利な状況の中で、苦しみながらも懸命に戦い、努力すること。デジタル大辞泉は、強敵を相手に非常に苦しい戦いをすることと、困難な状況の中で苦しみながら努力することの二つの意味を挙げており、日常では後者の意味で使うことが多い。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
○部活試合や練習の振り返りに向くが、そこで何を変えたのかとセットで語る
注意: 「悪戦苦闘しました」で止めると苦労した事実だけが残る。何を変えたのかまで続けて語る。

そのまま使える例文

面接

面接で「一年目は悪戦苦闘の連続でしたが、記録を取り続けたことで改善点が見えました」と答えた。

スポーツ大会後の報告で、主将が「初戦から悪戦苦闘したが、最後まで足を止めなかった」と部員をねぎらった。
スピーチ引退試合後の挨拶で、主将が「悪戦苦闘の一年でしたが、支えてくださった保護者の皆さんのおかげで最後まで戦えました」と述べた。
年度初めの目標宣言で「昨年は新規開拓に悪戦苦闘しました。今年は紹介経由の商談を月三件に増やします」と話した。
慣れない事務作業に悪戦苦闘しながら、期限までに書類を仕上げた。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていない。故事に結びつける記録は見当たらない。

聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

由来の全文を読む

出典は特定されていない。故事に結びつける記録は見当たらない。一部の四字熟語辞典(あすとろ出版『四字熟語の辞典』)は出典として羅貫中『三国志演義』を挙げているが、該当する一節は示されておらず、精選版日本国語大辞典や四字熟語辞典オンラインなど他の辞書には同様の記載がない。「苦闘」については、精選版日本国語大辞典と字通がともに『隋書』陳稜伝を挙げており、漢籍に見える語である。不利な状況での苦しい戦いを指す「悪戦」と、苦しみながら懸命に戦う「苦闘」という、意味の近い二語を重ねて強めた形と考えられる。日本語での用例は大正期にさかのぼることができ、精選版日本国語大辞典は谷崎潤一郎『小さな王国』と芥川龍之介『開化の殺人』(ともに1918年)を引いている。四字熟語を知る辞典は、もとは強敵との戦いを言う語が一般の事柄に転用されたと注記し、太宰治『男女同権』(1946年)などの用例を挙げる。

似た語と間違えない

悪戦苦闘強い相手や不利な状況の中で、苦しみながらも懸命に戦い、努力すること。
苦心惨憺
粒粒辛苦
千辛万苦
艱難辛苦
孤軍奮闘

「四苦八苦」は苦しみの多さそのものを表し、立ち向かう相手の存在を必ずしも含まない。「悪戦苦闘」は強い相手や不利な状況との戦いという構図を含むため、努力の向かう先がはっきりする。「孤軍奮闘」は支援のない孤立した状況に重心があり、周囲との関係を語る語なので、仲間と取り組んだ経験には合わない。「苦心惨憺」は心を砕いて工夫を重ねる苦労を言い、戦う相手よりも思案の過程に重心がある。「艱難辛苦」や「千辛万苦」は身に降りかかる困難や苦しみそのものを指し、立ち向かう構図は「悪戦苦闘」ほど前に出ない。対義の「順風満帆」は、物事が順調に運ぶ様子を表す。

対義語: 順風満帆

こんなシーンで使う

活動報告や面接で、うまくいかなかった時期を正直に語る前置きとして使いやすい。聞き手である面接官やチームメイトには、困難を隠さずに向き合った姿勢として伝わる。ただし「悪戦苦闘しました」で話を終えると苦労した事実だけが残り、何を得たのかが伝わらない。何に手こずり、そこで何を変えたのかまで続けてはじめて評価につながる。スピーチや挨拶でも、聴衆が知りたいのは苦労の量より何が変わったかなので、苦しかった場面は一つに絞り、その後の行動や感謝へつなげると締まる。座右の銘として掲げると「常に苦しんでいる」という印象が先に立つため、経過を語る語として使うほうが収まりがよい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

悪戦苦闘の類義語は?
苦心惨憺、粒粒辛苦、千辛万苦、艱難辛苦、孤軍奮闘
悪戦苦闘はどんな場面で使いますか?
部活で使うとき
悪戦苦闘の由来は?
出典は特定されていない。故事に結びつける記録は見当たらない。
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