捲土重来(けんどちょうらい)
一度敗れたり失敗したりした者が、勢いを盛り返して再び挑むこと。
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そのまま使える例文
決勝で敗れた翌日、主将は「来年こそ捲土重来だ」と部員の前で宣言した。
深掘りに備える — 由来
晩唐の詩人・杜牧の七言絶句「題烏江亭」(烏江亭に題す)に由来する。烏江は、秦末に劉邦と天下を争って敗れた項羽が自ら命を絶った地で、詩はその最期を惜しむ内容である。
聞かれたら: 「杜牧「題烏江亭」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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晩唐の詩人・杜牧の七言絶句「題烏江亭」(烏江亭に題す)に由来する。烏江は、秦末に劉邦と天下を争って敗れた項羽が自ら命を絶った地で、詩はその最期を惜しむ内容である。日本大百科全書(ニッポニカ)は全体を「勝敗は兵家期すべからず、羞を包み恥を忍ぶ是れ男児、江東の子弟才俊多し、捲土重来未だ知るべからず」と読み下している。勝ち負けは戦の専門家にも予期できない、恥を忍んで生き延びるのが男子だ、故郷の江東には優れた若者が多い、土煙を巻き上げて再び攻め上っていれば結果はわからなかった、という意味になる。「捲土」は土煙を巻き上げるほどの激しい勢い、「重来」は再びやって来ること。デジタル大辞泉や四字熟語を知る辞典はこの句を「巻土重来」の字で引いており、四字熟語としても「巻土重来」と書かれることがある。のちに北宋の王安石は同じ烏江亭で詩を詠み、江東の若者が今もいたとしても項羽のために再び攻め上りはしなかっただろう、と杜牧の見方に反論した。日本語での用例として、精選版日本国語大辞典は登張竹風の評論(1901)を初出に挙げる。
似た語と間違えない
「起死回生」は危機的な局面を一気に好転させることを指し、勝負の最中の逆転に重心がある。「捲土重来」は負けが確定したあとに時間をおいて態勢を立て直す点が違い、次の機会に向けた宣言に向く。また「七転八起」が何度も立ち上がる繰り返しを表すのに対し、捲土重来は「次の一戦で巻き返す」という一回の反攻に焦点がある。反対の側には、一度のつまずきで立ち上がれなくなる「一蹶不振」や、元のよい状態に戻れない「再起不能」があり、捲土重来はそこから勢いを取り戻す動きを言う。
対義語: 一蹶不振、再起不能
こんなシーンで使う
敗戦の直後や、不合格・落選のあとに再挑戦を宣言する場面に向く。聞き手である部員や同僚には「負けを認めたうえで次に向かっている」と伝わるため、悔しさを引きずった言い訳には聞こえにくい。ただし由来が敗者の最期の地を詠んだ詩であるとおり、想定されているのは一度きちんと敗れたあとの反攻で、まだ勝負がついていない段階で使うと状況とずれる。「捲土重来を期す(期する)」の形で使うのが定番で、決意表明として収まりがよい。読みは「けんどちょうらい」「けんどじゅうらい」のどちらも辞書に載り、四字熟語を知る辞典は両方とも戦前から使われていると説明している。「ちょう」は漢音、「じゅう」は慣用音で、どちらで読んでも誤りではない。スピーチで使うなら読みを添えるか、書いて示す場面を選ぶと聞き手が迷わない。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 捲土重来の類義語は?
- 起死回生、七転八起
- 捲土重来はどんな場面で使いますか?
- 部活で使うとき
- 捲土重来の由来は?
- 晩唐の詩人・杜牧の七言絶句「題烏江亭」(烏江亭に題す)に由来する。烏江は、秦末に劉邦と天下を争って敗れた項羽が自ら命を絶った地で、詩はその最期を惜しむ内容である。