四字熟語

蛍雪之功(けいせつのこう)

貧しい中でも蛍の光や雪明かりで勉強したという故事のように、苦労を重ねて学問に励んだ成果。また、そうして苦労しながら学問に励むことそのものを指しても使う。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スピーチ卒業式や送辞で、努力が実った相手を讃える言葉として収まる
△面接自分の努力に使うと苦労自慢に聞こえやすい
注意: 自分の努力を指して使うと自賛に響く。相手や第三者の努力を讃える語として使うほうが安全。

そのまま使える例文

スピーチ

卒業式の祝辞で「みなさんの三年間は、まさに蛍雪の功と呼ぶにふさわしいものでした」と述べた。

スピーチ壮行会で「蛍雪の功を積んだ後輩たちを送り出せることを誇りに思う」と挨拶した。
合格発表の日、恩師は「蛍雪の功が実ったね」と一言だけ言った。
蛍雪の功成って、彼は働きながら独学で資格試験を突破した。

深掘りに備える — 由来

出典: 『晋書』車胤伝、『蒙求』

「蛍」と「雪」は、晋(東晋)の車胤(しゃいん)と孫康(そんこう)という二人の苦学の逸話を指す。車胤の話は『晋書』車胤伝に見え、家が貧しく灯火の油を常には手に入れられなかったため、夏の夜は薄絹の袋に数十匹の蛍を入れ、その光で書を照らして読んだと記される。

聞かれたら: 「『晋書』車胤伝、『蒙求』に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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「蛍」と「雪」は、晋(東晋)の車胤(しゃいん)と孫康(そんこう)という二人の苦学の逸話を指す。車胤の話は『晋書』車胤伝に見え、家が貧しく灯火の油を常には手に入れられなかったため、夏の夜は薄絹の袋に数十匹の蛍を入れ、その光で書を照らして読んだと記される。孫康は冬の夜、雪明かりで書を読んだと伝えられるが、この話の出所は資料によって異なり、『蒙求』の古注が引く『孫氏世録』を挙げるものと、『初学記』が引く『宋斉語』を挙げる辞典とがある。辞典の多くは出典を『晋書』とまとめて示すが、同書の車胤伝に載るのは車胤の話である。二人はのちに高位の官職に就いたとされる。唐代の幼学書『蒙求』が「孫康映雪、車胤聚蛍」と二つの話を対にして収めたことで、一組の故事として広まった。日本での用例は古く、『精選版 日本国語大辞典』は鎌倉時代の『沙石集』(1283年)に見える「蛍雪の功年積りて」を引いている。1881年の『小学唱歌集』に載った唱歌「蛍の光」の歌い出し「蛍の光、窓の雪」も、この故事を下敷きにしたものである。表記は「蛍雪の功」の形が一般的。

似た語と間違えない

蛍雪之功貧しい中でも蛍の光や雪明かりで勉強したという故事のように、苦労を重ねて学問に励んだ成果。
刻苦勉励苦労を重ねながらも、学業や仕事に一心に励むこと。
苦学力行
蛍窓雪案
車蛍孫雪

「刻苦勉励」が苦しさに耐えて励む姿勢そのものを指すのに対し、「蛍雪之功」は励んだ結果として得られた成果に重心があり、「功を積む」「功が実る」のように結果とセットで使う。「苦学力行」は苦労して学び努力すること全般を言い、故事の背景は持たない。「蛍窓雪案」「車蛍孫雪」は同じ車胤・孫康の故事から生まれた語で、成果よりも苦学する姿を表す。一部の辞典は「韋編三絶」を類義語に、「一暴十寒」を対義語に挙げているが、辞典間で一致した対義語は確認できなかった。

こんなシーンで使う

卒業式や合格の報告など、努力が結果に届いた場面を第三者が讃えるときに収まる。聞き手には「恵まれない条件のなかで続けた」という含みまで届くため、単に「よく頑張った」と言うより重い評価になる。祝辞で使うなら「卒業式で歌われる『蛍の光』の歌詞と同じ故事です」と一言添えると、故事を知らない聴衆にも情景が伝わる。逆に自分の努力を指して「蛍雪の功を積みました」と述べると、貧苦を売りにした自賛に聞こえやすい。形は「蛍雪の功を積む」「蛍雪の功成る」「蛍雪の功が実る」のように、積み重ねや結実を表す動詞と組み合わせるのが定型。読みは「けいせつのこう」で、話し言葉では「蛍雪の功」の形を使うほうが耳に馴染む。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

蛍雪之功の類義語は?
刻苦勉励、苦学力行、蛍窓雪案、車蛍孫雪
蛍雪之功の由来は?
「蛍」と「雪」は、晋(東晋)の車胤(しゃいん)と孫康(そんこう)という二人の苦学の逸話を指す。車胤の話は『晋書』車胤伝に見え、家が貧しく灯火の油を常には手に入れられなかったため、夏の夜は薄絹の袋に数十匹の蛍を入れ、その光で書を照らして読んだと記される。
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