四字熟語

昼夜兼行(ちゅうやけんこう)

昼も夜も休まず、休みなく物事を続けること。もとは昼夜を分かたず道を急ぐ行軍を言った語で、現在は工事や準備、作業などを昼夜の区別なく続けて進めるさまに広く使われる。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎部活大会前や行事前の追い込み期間を、集団の取り組みとして言い表せる
注意: 短期決戦の強行軍を指す語。常態化した長時間労働を肯定する文脈で使うと受け取られ方が変わる。

そのまま使える例文

壮行会で監督は「昼夜兼行でやってきた成果を出す場だ」と選手を送り出した。

スポーツ大会直前の一週間、部は昼夜兼行の合宿で仕上げに入った。
文化祭の前日、実行委員は昼夜兼行で舞台の設営を進めた。
復旧工事は昼夜兼行で進められ、三日で通行が再開した。
面接面接で「搬入前の二日間は、実行委員として昼夜兼行で準備を回しました」と期間を区切って話した。
スピーチ竣工式の挨拶で、所長は「昼夜兼行で工事にあたってくれた作業班のおかげです」と謝意を述べた。

深掘りに備える — 由来

出典: 『三国志』呉書・呂蒙伝

出典は『三国志』呉書(呉志)・呂蒙伝とされる。呉の呂蒙が荊州を守る蜀の関羽の隙を突いた場面で、呂蒙は尋陽で精兵を船の中に伏せ、白衣の者に櫓をこがせて商人の身なりをさせ、「昼夜兼行」して関羽が長江沿いに置いた見張りの屯所に至り、これをことごとく捕らえた。

聞かれたら: 「『三国志』呉書・呂蒙伝に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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出典は『三国志』呉書(呉志)・呂蒙伝とされる。呉の呂蒙が荊州を守る蜀の関羽の隙を突いた場面で、呂蒙は尋陽で精兵を船の中に伏せ、白衣の者に櫓をこがせて商人の身なりをさせ、「昼夜兼行」して関羽が長江沿いに置いた見張りの屯所に至り、これをことごとく捕らえた。そのため関羽は呉軍の接近を知ることができなかったと記されている。「兼行」は一日に通常の倍、二日分の道のりを進むことを指し、「昼夜」と合わせて昼も夜も止まらずに急行する意になる。日本でも古くから使われ、精選版日本国語大辞典は菅原道真『菅家文草』(900年頃)の「昼夜兼行」を用例に引くほか、島崎藤村『夜明け前』の、早駕籠を昼夜兼行で急がせる一節も挙げている。なお『孫子』軍争篇にも「倍道兼行」の語が見えるが、そこでは強行軍で遠くの利を争えば将が捕らえられると、無理な急行の危うさを戒める文脈で使われている。

似た語と間違えない

昼夜兼行昼も夜も休まず、休みなく物事を続けること。
不眠不休
連日連夜
晨夜兼道
倍日并行
衣帯不解

「不眠不休」が眠らず休まない当人の状態を表すのに対し、「昼夜兼行」はもともと軍を進める速さを指した語で、作業や工程が止まらずに進むという進行の側に重心がある。そのため個人の頑張りよりも、チームや工事のように複数人で回す取り組みを言い表すときに収まりがよい。「連日連夜」は日をまたいで続くことだけを指し、急ぐ含みは持たない。「晨夜兼道」(『資治通鑑』)や「倍日并行」(『史記』孫子伝)も二日分の道のりを一日で進む強行軍の語で意味は近いが、日常ではほとんど使われない。「衣帯不解」は帯も解かずに働き続けることで、着替える暇もないほどの献身ぶりに焦点がある。

こんなシーンで使う

大会前の追い込みや行事の準備など、期限に向けて集団で作業を続けた期間を言い表すのに向く。聞き手である部員や関係者には「全員で止まらずに進めた」という一体感として伝わる。挨拶やスピーチで功労者をねぎらう言葉としても収まりがよく、聴衆には現場の苦労を具体的に思い浮かべてもらえる。面接で使う場合は「何日間」「何のために」を添えると、面接官には短期間に集中して成果を出せる人として映る。ただし語源のとおり短期決戦の強行軍を指す語なので、常態化した長時間労働や無理な残業を肯定する文脈で使うと、聞き手には働き方への無自覚と受け取られかねない。数日から数週間の集中的な期間に限って使うのが安全。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

昼夜兼行の類義語は?
不眠不休、連日連夜、晨夜兼道、倍日并行、衣帯不解
昼夜兼行はどんな場面で使いますか?
部活で使うとき
昼夜兼行の由来は?
出典は『三国志』呉書(呉志)・呂蒙伝とされる。呉の呂蒙が荊州を守る蜀の関羽の隙を突いた場面で、呂蒙は尋陽で精兵を船の中に伏せ、白衣の者に櫓をこがせて商人の身なりをさせ、「昼夜兼行」して関羽が長江沿いに置いた見張りの屯所に至り、これをことごとく捕らえた。
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