一念発起(いちねんほっき)

あることをやり遂げようと、心を強く決意して新たに取り組み始めることを表す言葉。それまでの生活や考えを改め、決意を新たにする場面で使われる。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎面接何を始め、どこまで続けたかまでセットで語れるなら強い
○ES決意の瞬間だけでは薄い。行動と結果を同じ段落に書けるとよい
○部活新チーム発足など、区切りを示す言葉として掲げやすい
注意: 決意だけを語り、その後の行動に触れないと中身が薄く映る。もとは仏教の回心を指す語で、小さな用事に使うと大げさに響く。

そのまま使える例文

面接

面接で「一念発起して独学でプログラミングを学び始めたことが、この職種を志望する出発点になりました」と答えた。

ESESに「二年生の春に一念発起し、それまで避けていた英語に毎日二時間ずつ取り組んだ」と書いた。
新チーム発足のミーティングで、主将が「一念発起、ここからやり直そう」と宣言した。
彼は四十歳を過ぎてから一念発起して、独立の準備を始めた。
異動先の歓迎会のあいさつで「三年目に一念発起して簿記二級を取り、それが今の仕事につながっています」と話した。

深掘りに備える — 由来

出典: 『歎異抄』第十四条

「一念発起」はもと仏教語である。『精選版 日本国語大辞典』は、それまでの心を翻して悟りを開こうと発心すること、また仏を信じて疑わない心が起こることとし、転じて何事でもそれまでの考えを改めて熱心になる意とする。

聞かれたら: 「『歎異抄』第十四条に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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「一念発起」はもと仏教語である。『精選版 日本国語大辞典』は、それまでの心を翻して悟りを開こうと発心すること、また仏を信じて疑わない心が起こることとし、転じて何事でもそれまでの考えを改めて熱心になる意とする。『四字熟語を知る辞典』は「一念発起菩提心」(一念に菩提心を発起する)の略とする。「一念」は一つの思い、「発起」は心を起こすことを指す。用例としては、鎌倉時代後期に成立した『歎異抄』第十四条に「弥陀の光明にてらされまゐらするゆへに、一念発起するとき」と見える。これは阿弥陀仏の本願を信じる心がはじめて起こる瞬間を指す。江戸時代の浄瑠璃『五十年忌歌念仏』(1707年)には「勘十郎一念ほっきして」とあり、宗教的な回心から、生き方を改めて何かを始めるという一般的な用法へ広がっていったとみられる。『四字熟語を知る辞典』は安部公房『水中都市』(1952年)や曾野綾子『木枯しの庭』(1976年)の用例も挙げる。「一念発起菩提心」を『華厳経』の語とする解説もあるが、国語辞典はそこまで記していない。

似た語と間違えない

一念発起あることをやり遂げようと、心を強く決意して新たに取り組み始めることを表す言葉。
一念発心
一心発起
感奮興起

「心機一転」が気持ちが切り替わったという心の状態そのものに重心があるのに対し、「一念発起」は切り替わった結果として何かを始めたという行動の起点に焦点がある。指すのは始まりの一点で、その後どれだけ続いたかまでは含意しないため、継続を伝えたいなら行動の中身を言い添える必要がある。『四字熟語を知る辞典』やイミダスの四字熟語辞典は「一念発心」「一心発起」を類義語に挙げるが、どちらも目にする機会は少なく、面接官やチームメイトに一度で伝わるのは一念発起のほうだ。

こんなシーンで使う

面接やESで、行動を起こしたきっかけを一語で示したいときに向く。聞き手である面接官は「何をきっかけに、何を始め、どこまで続けたか」を追って聞くため、決意した瞬間だけを語ると中身が薄く映る。決意のあと実際に何をどれだけ続けたかまでをセットで話すと、行動力の裏づけとして機能する。読みは「いちねんほっき」で、『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』ともに「ほっき」とする。スピーチで「はっき」と読むと聞き手に気づかれやすい。ESでは「一念」を「一年」とする変換ミスにも気をつけたい。もとは仏教の回心を指す語であるため、日常の小さな用事に使うと大げさに響くことがある。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

一念発起の類義語は?
一念発心、一心発起、感奮興起
一念発起はどんな場面で使いますか?
部活で使うとき
一念発起の由来は?
「一念発起」はもと仏教語である。『精選版 日本国語大辞典』は、それまでの心を翻して悟りを開こうと発心すること、また仏を信じて疑わない心が起こることとし、転じて何事でもそれまでの考えを改めて熱心になる意とする。
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