座右の銘
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
本当に実力のある者は、それをむやみに見せびらかさない、というたとえ。
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由来
この言葉の出典は特定されていない。デジタル大辞泉もことわざを知る辞典も、意味と背景を述べるだけで、特定の文献や人物を出典として挙げていない。一部の解説は、戦国期の『北条氏直時分諺留』に載る言葉だとするが、原典の該当箇所は確認できておらず、本辞典では由来として断定しない。ことわざを知る辞典は、比喩に鷹が出てくる背景を、古くから公家や武家に好まれた鷹狩りに求めている。鷹は狩りの腕に優れるだけでなく、「鷹は飢えても穂を摘まず」といわれる誇り高い猛禽とされてきた。また「爪を隠す」とは爪が全く見えないようにする意味ではなく、むやみに爪を立てて相手を威嚇しない、という意味だと説明されている。なお「能」を「脳」と書くのは誤りで、デジタル大辞泉が補説で注意している。
例文
- 退任の挨拶で、後任の課長を「能ある鷹は爪を隠すを地で行く人です。深夜の障害対応を最後に収めたのも、実はこの人でした」と紹介した。
- あのベテランは能ある鷹は爪を隠すで、普段は黙っているのに、会議で出した数字の裏取りは誰より正確だった。
- 新人研修で講師は「能ある鷹は爪を隠すというが、まず隠せるだけの爪を持つのが先だ。一つ、得意と言い切れるものを作ろう」と話した。
- 面接官に「能ある鷹は爪を隠すタイプですか」と聞かれ、「隠しているつもりはありませんが、成果は自分から言い過ぎず、数字で示すようにしています」と答えた。
類義語・対義語
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は、実力がつくほど態度が謙虚になるという人柄の姿勢を言う。これに対し「能ある鷹は爪を隠す」は、能力があること自体をあえて表に出さない、という振る舞いのほうに重心がある。Weblio類語辞典が言い換えに挙げる「韜晦」は、才能や本心を包み隠すことを言う硬い書き言葉で、話し言葉の教訓としてはこのことわざのほうが通じる。
こんなシーンで使う
先輩や同僚を紹介する挨拶、祝辞、人物評のように、第三者に向けて使うと、聞き手には「この人の実力を知っている話者」の言葉として届く。一方、自分を指して使うと「私には能がある」と宣言するのと同じ構造になり、謙虚さを示したつもりが遠回しな自慢に聞こえる。面接やESは爪を見せて評価される場なので、自分の売りを隠す方向のこの句は、そもそも場に合わない。空いばりする者を暗に批判する側面もあるため、相手によっては皮肉と受け取られる点にも注意したい。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 能ある鷹は爪を隠すの由来は?
- この言葉の出典は特定されていない。デジタル大辞泉もことわざを知る辞典も、意味と背景を述べるだけで、特定の文献や人物を出典として挙げていない。