四字熟語
画竜点睛(がりょうてんせい)
描いた龍の絵に最後、瞳を描き入れて完成させるように、物事を仕上げる最後の重要な仕上げ。
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由来
唐の張彦遠が著した画論『歴代名画記』巻七に記された、梁の画家・張僧繇(ちょうそうよう)の逸話に由来する。張僧繇が金陵(現在の南京)の安楽寺の壁に四匹の竜を描いたが、瞳だけは描き入れなかった。理由を問われて「瞳を入れれば飛び去ってしまう」と答えたが誰も信じない。そこで二匹に瞳を描き入れたところ、たちまち雷が壁を破り、その二匹は雲に乗って天へ昇った。瞳を入れなかった二匹はそのまま壁に残っていた——という話である。ここから、全体を決定づける最後の一点を加えることを「画竜点睛」と呼ぶようになった。読みは「がりょうてんせい」が一般的だが「がりゅうてんせい」とも読まれる。日常では「画竜点睛を欠く」という否定形で、仕上げの一点が足りないために全体が生きない、という意味で使われることのほうが多い。
例文
- 発表会の講評で「構成はよくできています。最後の一言が画竜点睛になりますから、そこだけ練り直してください」と述べた。
- 主将が挨拶で「ここまで積み上げてきました。最後の一試合が画竜点睛です」と部員に語った。
- 資料は完成度が高かったが、結論のページが抜けており画竜点睛を欠いていた。
- 仕上げに撮った一枚が画竜点睛となり、記録集の表紙が決まった。
類義語・対義語
「有終の美」が終わりまでやり通して立派に締めくくること全体を指すのに対し、「画竜点睛」は最後に加える一点そのものに焦点がある。「掉尾を飾る」も終盤を立派に締める意だが勢いや華やかさに重心があり、この語のように「これが無いと全体が生きない」という決定性までは含まない。
こんなシーンで使う
発表や制作の講評、区切りの挨拶で「最後の一点が全体を決める」と言いたいときに向く。聞き手には細部まで見ている人という印象を与える。ただし日常では「画竜点睛を欠く」という否定形での使用が圧倒的に多いため、肯定形で「これが画竜点睛です」と述べると聞き手が一瞬とまどうことがあり、何が最後の一点なのかを具体的に示してから使いたい。人の成果物に対して「画竜点睛を欠く」と言うと、ほぼ完成しているのに惜しいという含みがあってもダメ出しとして響くため、足りない一点を名指しできる場面に限りたい。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 画竜点睛の類義語は?
- 有終の美、掉尾を飾る
- 画竜点睛の由来は?
- 唐の張彦遠が著した画論『歴代名画記』巻七に記された、梁の画家・張僧繇(ちょうそうよう)の逸話に由来する。張僧繇が金陵(現在の南京)の安楽寺の壁に四匹の竜を描いたが、瞳だけは描き入れなかった。