座右の銘

歳月人を待たず(さいげつひとをまたず)

年月は人の都合にかかわりなく、刻々と過ぎ去ってしまうということ。時のたつのは速いから、時間をむだにしてはならないという戒めとして使われる。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スピーチ年頭や送別の場で、時間の有限さを実感を込めて語れる
○ES先送りしなかった具体的な行動とセットで書くと説得力が出る
注意: 原詩は勉学の勧めではなく「今を楽しめ」という趣旨と解される。出典を問われても勉強の戒めと言い切らない。

そのまま使える例文

スピーチ

新年度の挨拶で「歳月人を待たずと言います。後回しにしてきた企画を、今月中に動かしましょう」と呼びかけた。

卒業文集に「歳月人を待たず。この三年で得たものを、次の場所でも手放さずにいたい」と書いた。
親の古希の祝いで、歳月人を待たずというから、顔を見せられるうちに旅行へ行こうと兄弟で決めた。
ESESの座右の銘欄に「歳月人を待たず」と書き、留学を先送りせず二年次に出発した経験を続けた。

深掘りに備える — 由来

出典: 陶淵明「雑詩」十二首の其一

晋の詩人・陶淵明(陶潜)の「雑詩」の一節に由来する。精選版日本国語大辞典は〔陶潜‐雑詩十二首〕を出典に挙げ、ことわざを知る辞典も「雑詩」の一節とする。

聞かれたら: 「陶淵明「雑詩」十二首の其一に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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晋の詩人・陶淵明(陶潜)の「雑詩」の一節に由来する。精選版日本国語大辞典は〔陶潜‐雑詩十二首〕を出典に挙げ、ことわざを知る辞典も「雑詩」の一節とする。維基文庫の『雑詩』其一は「得歡當作樂、斗酒聚比鄰。盛年不重來、一日難再晨。及時當勉勵、歲月不待人」と続き、喜びを得たら楽しめ、酒を酌んで隣人と集まれ、盛りの年は二度と来ず、一日に朝は二度ない、時を逃さず励め、歳月は人を待たない、という意味になる。この「励め」が何を励むのかについて、ことわざを知る辞典は、直前に酒を酌んで楽しめと詠まれていることから、勤労や勉強ではなく楽しみに励むことと解されると説明する。つまり原詩の趣旨は、その時その時を心ゆくまで楽しめという勧めで、時間を惜しんで学べという戒めではない。同辞典は、用例では楽しむべきだという文脈で使われることはほとんどなく、年月が速く過ぎるという意味だけで使われていると指摘する。英語では「Time and tide wait for no man.」が対応する。

こんなシーンで使う

聞き手には、時間の有限さを自覚して先送りしない人として届く。年頭や就任の挨拶でこれから動く人に向けると「今やろう」という催促になり、聴衆が若いと説教調に響くことがある。送別会や祝いの席のように過ぎた歳月を振り返る場では、しみじみとした感慨として受け取られやすい。深掘りされると原詩の趣旨を問われうるので、勉学の戒めと言い切らず、「時間は待ってくれないから、やりたいことを今やる」と自分の言葉に言い換えておくと安全である。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

歳月人を待たずはどんな場面で使いますか?
スピーチで使うとき、ESに書くとき
歳月人を待たずの由来は?
晋の詩人・陶淵明(陶潜)の「雑詩」の一節に由来する。精選版日本国語大辞典は〔陶潜‐雑詩十二首〕を出典に挙げ、ことわざを知る辞典も「雑詩」の一節とする。
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