四字熟語

自由闊達じゆうかったつ

何ものにも縛られず、のびのびと自分の考えで行動できる様子。単に自由なのではなく、小さなことにこだわらない度量の大きさを含む。

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由来

この語の出典は特定されていない。『精選版 日本国語大辞典』は「自由闊達」を見出し語として立てるが典拠を示さず、挙げる初出の実例は吉野作造『閑談の閑談』(1933年)で、表記は「自由濶達」である。『四字熟語を知る辞典』が引く用例も三島由紀夫『青の時代』(1950年)、大岡昇平『合本俘虜記』(1952年)と、いずれも近代以降の日本語文献にとどまる。辞書が挙げる用例に漢籍が一つもないことから、近代の日本語の中で使われるようになった表現と見るのが妥当だが、漢籍に存在しないと断定できるところまでは確認していない。「闊達」は心が広く小さなことにこだわらないという意味で、「豁達」とも書き、辞書は両表記を同じ語として扱う。著名な使用例として、1946年の東京通信工業(現ソニー)設立趣意書が「会社創立の目的」の第一に「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」を掲げている(同社が公開する現代表記の本文による)。

例文

  1. 所信表明で「自由闊達に意見が出る場をつくりたい」と述べた。
  2. 部活の目標に「自由闊達」を掲げ、学年に関係なく意見を言える練習にすると決めた。
  3. 自由闊達な社風は、失敗を報告しても責められないという実感があって初めて成り立つ。
  4. あの部署は自由闊達で、入ったばかりの人の提案でも普通に通る。

類義語・対義語

辞書が類義語に挙げるのは「闊達自在」で、こちらは束縛のなさそのものに焦点がある。「悠々自適」は世間の煩わしさから離れて自分のペースで暮らすこと、「悠悠閑閑」は焦らないゆったりした様子を指し、どちらも組織の気風には使わない。「自由闊達」の核は自由さよりも、小さなことにこだわらない度量の大きさ(「闊達」)にある。

こんなシーンで使う

就任の挨拶やチームの目標で、組織の気風を述べる語として自然に収まる。『スピーチに役立つ四字熟語辞典』が挙げる用例も社風を語る文脈で、聞き手には「意見を言っても潰されない場にする」という宣言として届く。ただし気風そのものを指す語なので、そのために何を変えるのかを続けないと標語で終わる。また「闊」は漢字検定1級相当の字で、書いて掲げると読めない人が出る。掲示するならふりがなを添えるか、口頭で言い添えたい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

自由闊達の類義語は?
闊達自在、悠々自適、悠悠閑閑
自由闊達の由来は?
この語の出典は特定されていない。『精選版 日本国語大辞典』は「自由闊達」を見出し語として立てるが典拠を示さず、挙げる初出の実例は吉野作造『閑談の閑談』(1933年)で、表記は「自由濶達」である。
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