四字熟語

悠々自適(ゆうゆうじてき)

世間のわずらわしさから離れ、自分のペースでゆったりと心穏やかに暮らすこと。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
○スピーチ退職・送別の挨拶で今後を語る文脈なら自然
△面接働く姿勢を問う場では意図が伝わりにくい
△ES座右の銘として挙げると仕事観の説明にならない
注意: 他人の暮らしに使うと、経済的な余裕を前提にした評価として響くことがある。

そのまま使える例文

スピーチ

退職の挨拶で「これからは悠々自適に、とはいきませんが、少し歩く速さを落とします」と述べた。

定年後は郊外に移り、畑を借りて悠々自適に暮らしている。
年賀状に「悠々自適の日々を送っています」と近況を書いた。
記事は彼の暮らしを悠々自適と書いたが、本人は毎朝四時に起きて畑に出ていた。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていない。国語辞典・四字熟語辞典のいずれにも、典拠となる漢籍の記載は確認できなかった。

聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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出典は特定されていない。国語辞典・四字熟語辞典のいずれにも、典拠となる漢籍の記載は確認できなかった。精選版日本国語大辞典は「悠悠自適」の項に、服部誠一『東京新繁昌記』(一八七四〜七六年)の「悠優自適、以て彼の仁義を楽しむ」を実例として挙げ、あわせて「優遊自適」という表記も示す。四字熟語辞典オンラインも「悠々自適」「優遊自適」「優游自適」を異形として並べる。「悠優」「優遊」と書かれてきたことからも、四字が固まった成句として伝わったのではなく、近い意味の二字を組み合わせて使われるうちに定着した語と考えられる(推定であり、成立の経緯を確定できる資料は確認できていない)。台湾教育部『重編国語辞典修訂本』には「悠游自適」「悠悠自適」の見出しが無く、日本で定着した四字熟語とみられる。字義は、「悠々」がゆったりとして急がないさま、「自適」が自分の心の向くままに過ごすことで、二つ合わせて「せかされず、自分の裁量で日々を送る」という状態を指す。デジタル大辞泉は「世間のことに煩わされず、自分の思いのままに暮らすこと」と釈して「悠悠自適の生活」の用例を挙げ、四字熟語を知る辞典は吉川英治『三国志』(一九三九〜四三年)の、官職を辞して「悠々自適なさることになった」という用例と、武田泰淳『小説家とは何か』(一九五一年)の「悠悠自適する達観の士」を引く。

似た語と間違えない

悠々自適世間のわずらわしさから離れ、自分のペースでゆったりと心穏やかに暮らすこと。
晴耕雨読晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書をすること。

辞典が結びつける語として裏づけが取れるのは「晴耕雨読」で、デジタル大辞泉の類語欄が悠々自適を挙げ、精選版日本国語大辞典と四字熟語を知る辞典も晴耕雨読を「悠々自適の境遇をいう」と釈する。晴耕雨読が晴れた日は畑、雨の日は読書という過ごし方まで具体的に描くのに対し、悠々自適は過ごし方を特定せず、わずらわされていない状態だけを指す。「閑雲野鶴」はデジタル大辞泉が「俗世間を離れた悠々自適の生活」と釈するが、何にも束縛されない境遇のたとえで、隠者の心境に重心がある。四字熟語辞典オンラインは「一竿風月」「一丘一壑」「悠然自得」「逍遥自在」「悠悠閑適」を類義に挙げるが、他の辞典では確認できなかった。対義語を立てている辞典は見当たらない。

こんなシーンで使う

退職後・引退後の暮らしぶりを語るときの語で、聞き手には「働く必要から降りた人」という像が届く。面接やESで座右の銘として挙げると、面接官には仕事への関わり方を問う場にそぐわない答えとして受け取られやすい。他人の暮らしを「悠々自適ですね」と評すると、経済的な余裕があるという前提を置いたことになり、相手によっては当てこすりに聞こえる。自分の近況として書くぶんには角が立たないが、忙しさのただ中で使うと皮肉として読まれる。退職の挨拶で使うなら、「悠々自適とはいきませんが」と一度打ち消してから今後の予定を話す形が、聴衆に見栄を張ったと取られずに収まる。送る側が「悠々自適の日々をお過ごしください」と言うのは定型として通るが、再就職や介護を控えている相手には現実とずれて響くので、相手の事情を知らないときは「お体を大切に」のほうが無難である。読みは「ゆうゆうじてき」で、「悠悠自適」「優遊自適」と書いても誤りではない。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

悠々自適の類義語は?
晴耕雨読
悠々自適の由来は?
出典は特定されていない。国語辞典・四字熟語辞典のいずれにも、典拠となる漢籍の記載は確認できなかった。
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