用意周到(よういしゅうとう)
準備に抜かりがなく、細部まで行き届いていることを表す言葉。何事も事前の準備を怠らず、万全の態勢で臨む姿勢を示す。「用意周到な計画」「用意周到に備える」のように、名詞を修飾したり副詞的に用いたりする形が多い。
最終更新日:
そのまま使える例文
面接で「用意周到を心がけています。ゼミの発表では想定質問を二十個書き出し、すべてに答えを用意して臨みました」と答えた。
深掘りに備える — 由来
この四字熟語の出典は特定されていない。中国古典の特定の一節や、最初に用いた人物を示す記録は確認できない。
聞かれたら: 「この四字熟語の出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
由来の全文を読む
この四字熟語の出典は特定されていない。中国古典の特定の一節や、最初に用いた人物を示す記録は確認できない。「用意」(前もって備えること)と「周到」(すみずみまで行き届いて手落ちがないこと)という二つの漢語を重ねた表現である。部品の「周到」は古くからある語で、『普及版 字通』は清代の小説『紅楼夢』の用例を挙げ、日本語では『精選版 日本国語大辞典』が坪内逍遙『小説神髄』(1885〜86年)の例を示す。四字の形については、同辞典が国木田独歩『初孫』(1900年)の「用意周到のほど驚くばかりに候」を用例に挙げ、『四字熟語を知る辞典』は太宰治『美男子と煙草』(1948年)などを引いている。これらが最古の例とは限らず、成立の時期を確定できる資料は見当たらない。「周」は「あまねく」、「到」は「行き届く」という字義を持ち、二字で抜けている箇所がひとつもない状態を表す。この語が言うのは準備の量ではなく網羅性であり、そこが「たくさん準備した」という表現との違いになる。
似た語と間違えない
「準備万端」「用意万端」は、準備のすべて、またはそれが整った状態を言い、整え終えたことに重心がある。用意周到はそこに、起こりうる事態を想定して細部まで配慮が行き届いているという、準備の行き届き方が加わる。「用心堅固」は用心がしっかりしていて注意深いことで、備えの網羅性よりも警戒の固さを言う。反対の側では、事が起きてから慌てて備える「泥縄」が挙げられる。なお「石橋を叩いて渡る」「転ばぬ先の杖」も備えや慎重さを勧める点では近いが、主な辞典はこれらを用意周到の類義語としては挙げていない。「石橋を叩いて渡る」は確かめてから進む慎重な態度を言い、備えが完全であるという意味は含まない。
対義語: 泥縄
こんなシーンで使う
準備の量ではなく、準備の抜け漏れのなさを示す語。ESや面接では「何を想定し、どこまで潰したか」という具体で裏づけると、読み手である採用担当に段取りの設計力として伝わる。準備の話に終始して実行した結果に触れないと、動き出しの遅さと受け取られることがあるため、備えた結果どうなったかまで書く。なお辞典の用例には犯行の計画や、会社側の組合対策を評したものもあり、この語自体は褒め言葉に限らない。他人について使うときは、何に備えたのかを添えると、抜け目のなさを皮肉っているようには聞こえにくい。書くときは「到」を同音の「倒」と誤らない。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 用意周到の類義語は?
- 用意万端、準備万端、用心堅固
- 用意周到はどんな場面で使いますか?
- ESに書くとき
- 用意周到の由来は?
- この四字熟語の出典は特定されていない。中国古典の特定の一節や、最初に用いた人物を示す記録は確認できない。