全身全霊(ぜんしんぜんれい)

体と心のすべて。体力と精神力のありったけを注ぎ込むこと。「全身全霊で取り組む」「全身全霊を傾ける」の形で、力の出し惜しみをしない姿勢を言う。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スポーツの目標試合に向けた宣言として、構えが一語で伝わる
○スピーチ決意や就任の挨拶で、覚悟を短く示せる
○ES何に注いだかの経験とセットで書けば説得力が出る
△面接中身が続かないと精神論に聞こえる。注いだ対象を具体的に添えたい
注意: 「全身全霊で頑張ります」だけでは中身が伝わらない。何に注いだかを後ろに続けること。

そのまま使える例文

スピーチ

引退試合を前にした主将挨拶で、「最後の大会、全身全霊で戦い抜くことを誓います」と宣言した。

ESESには「学生最後の大会に全身全霊で臨み、準優勝でした。練習計画を自分で組んだ経験を、御社の業務でも生かしたいです」と書いた。
彼女は新作の準備に全身全霊を傾け、半年のあいだほとんど外出しなかった。
全身全霊を込めて作ったと言うだけあって、あの一皿は別格だった。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていない。故事や漢籍に由来するという記載は、デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典・四字熟語辞典オンラインのいずれにも見当たらない。

聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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出典は特定されていない。故事や漢籍に由来するという記載は、デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典・四字熟語辞典オンラインのいずれにも見当たらない。字面から読み取れるのは構成で、四字熟語辞典オンラインは「霊」を心の意味とし、「全霊」を心の全て、精神力の全てと説明する。つまり「全身」が体、「全霊」が心を受け持ち、体と心の両方を丸ごと挙げることで「すべて」を強調した形である。精選版日本国語大辞典が初出の実例に掲げるのは有島武郎『或る女』(1919年)の「木部の全身全霊を爪の先き想ひの果てまで自分のものにしなければ」で、辞典から確認できる早い用例にあたる。ただしこれは辞典が拾った用例という意味にとどまり、この年に生まれた言葉だと断定する根拠にはならない。四字熟語を知る辞典の使用例には原民喜『夏の花』(1947年)や武田泰淳の作品も並び、近代以降の文章で広く使われてきたことは確かである。

似た語と間違えない

全身全霊体と心のすべて。
渾身
総力
全力

近い「渾身」は「渾身の力」のように力の出し方を言うのに対し、全身全霊は体と心の両方を総動員するという総量の言い方で、心の側まで含める点が違う。「不惜身命」は命さえ惜しまない仏教語由来の覚悟、「粉骨砕身」は身を削る激しさに寄るが、全身全霊には自己犠牲や苦行の響きは薄く、使い手が自分の持てるものを注ぐ、という前向きな語感が中心にある。

こんなシーンで使う

試合前の宣言や就任の挨拶のように、結果より構えを言葉にする場面に向く。聴衆には「出し惜しみをしない人だ」という覚悟として届き、四字が重いぶん短い一文でも場が締まる。一方、面接官は力の量より中身を聞きたがるので、「全身全霊で頑張ります」で終えると熱意の宣言にとどまって精神論に聞こえやすい。何に、いつまで、どう注いだかを後ろに続けて初めて、全力の話が経験の話に変わる。字面の近い「全心全力」「全身全力」と混ぜて書かないよう、色紙やスライドでは確かめておきたい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

全身全霊の類義語は?
渾身、総力、全力
全身全霊の由来は?
出典は特定されていない。故事や漢籍に由来するという記載は、デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典・四字熟語辞典オンラインのいずれにも見当たらない。
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