精進(しょうじん)

一つのことに精神を集中して、ひたむきに励むこと。もとは仏道修行にひたすら励む意の仏教語で、そこから、行いを慎み身を清めること、肉食を断って菜食にすることなどにも意味が広がった。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
○面接締めの決意として自然。何をどう精進するかを一言添えたい
○ES抱負の一文に収まりがよいが、具体的な行動とセットで書く
注意: 「精進します」だけでは社交辞令に聞こえやすい。目上への「精進してください」は上から目線と受け取られることがある。

そのまま使える例文

面接

面接の最後に「入社後は、まず担当業務の基礎を固めることに精進してまいります」と伝えた。

スピーチ「微力ながら、部員の力になれるよう精進します」と、新部長が全員の前で挨拶した。
書き初めで「精進」と書き、毎日三十分の読書を一年間続けると目標を立てた。
法事のあとで、精進料理の膳がふるまわれた。

深掘りに備える — 由来

出典: 梵語 vīrya の訳

もとは仏教語で、サンスクリット語の「ヴィーリヤ(vīrya)」の訳とされる(世界大百科事典・日本大百科全書)。悪を断ち善を修めるためにひたすら励むことを指し、八正道の一つ、大乗仏教の六波羅蜜の一つに数えられる重要な徳目である。

聞かれたら: 「梵語 vīrya の訳に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

由来の全文を読む

もとは仏教語で、サンスクリット語の「ヴィーリヤ(vīrya)」の訳とされる(世界大百科事典・日本大百科全書)。悪を断ち善を修めるためにひたすら励むことを指し、八正道の一つ、大乗仏教の六波羅蜜の一つに数えられる重要な徳目である。漢訳仏典では「毘梨耶」と音写し、「勤」「精勤」とも訳した。日本語の早い用例として、精選版日本国語大辞典は『令義解』僧尼令の「精進練行」を挙げ、道元『正法眼蔵』礼拝得髄(1231〜53年)の「寸陰をすごさず、精進弁道すべし」も引く。世界大百科事典は、仏道修行に励む意味が一般にも広まったのは『日本霊異記』や『今昔物語集』などの説話の影響によるものと思われると記す。そこから、一定期間行いを慎み身を清める「精進潔斎」、肉食を断つ菜食(精進料理)、品行を慎む意などが生まれた。現在の「一所懸命に努力する」意味は、日本国語大辞典がキリシタン資料『こんてむつすむん地』(1610年)を初出の実例として引いている。

似た語と間違えない

精進一つのことに精神を集中して、ひたむきに励むこと。
精励

同じ「励む」でも、「刻苦勉励」は苦労を重ねる度合い、「精励恪勤」は職務を怠らず勤め上げる姿勢に重心がある。精進は、苦しさの量や役目の有無を問わず、一つのことにひたすら進み続ける心のあり方そのものを指し、仏教の徳目として「悪を断ち善を修める」という方向づけを背景に持つ。「一意専心」は他に気を散らさず一つに集中することで、精進の「進み続ける」という時間の広がりは含まない。「粉骨砕身」は骨を砕くほど身を尽くす献身の語で、報恩の色が濃い。

こんなシーンで使う

決意表明の定番で、就任の挨拶や面接の締め、書き初めなど、これから励むと誓う場面に向く。聞き手には誠実で謙虚な印象を与えるが、「精進します」だけで終えると、具体性のない社交辞令として聞き流されやすい。何を、いつまでに、どう精進するかを一言添えると、深掘りに耐える。また、目上の相手に「精進してください」と促すと、上から目線に聞こえると受け取る人もいる。精進料理の語感から肉食を避ける意味に取る人もいるので、食事の場では文脈で混同を避けたい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

精進の類義語は?
精励
精進の由来は?
もとは仏教語で、サンスクリット語の「ヴィーリヤ(vīrya)」の訳とされる(世界大百科事典・日本大百科全書)。悪を断ち善を修めるためにひたすら励むことを指し、八正道の一つ、大乗仏教の六波羅蜜の一つに数えられる重要な徳目である。
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