芝蘭之交(しらんのまじわり)
香り高い芝や蘭のような、人格の優れた人同士の清らかで美しい交際。
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そのまま使える例文
恩師の退官記念の挨拶で「先生とのご縁は芝蘭之交と呼ぶべきものでした」と述べ、読みと意味を添えた。
深掘りに備える — 由来
この四字熟語そのものの出典は特定されていない。四字熟語辞典オンラインは「良い影響を受ける賢者との交友」と語釈するが典拠となる書名を挙げておらず、主要な国語辞典にも「芝蘭之交」の見出しは確認できない。
聞かれたら: 「この四字熟語そのものの出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
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この四字熟語そのものの出典は特定されていない。四字熟語辞典オンラインは「良い影響を受ける賢者との交友」と語釈するが典拠となる書名を挙げておらず、主要な国語辞典にも「芝蘭之交」の見出しは確認できない。たどれるのは「芝蘭」という比喩の来歴のほうである。芝は霊芝、蘭は藤袴とされ、どちらも香りの高い草を指す。漢典は「芝蘭之室」の出処として『孔子家語』六本篇の「善人と居るは、芝蘭の室に入るが如し、久しくして其の香を聞かず、即ち之と化するなり」と、漢の戴徳『大戴礼』の「君子と游ぶは、苾乎として蘭芷の室に入るが如し」を並べて挙げる(『孔子家語』の引用は「久而不聞其香」と「久聞而不知其香」の二通りの字句が併存する)。良い香りの中に長くいると香りに気づかなくなり、そのまま自分がその香りになっている——人格は説得ではなく同席によって移る、という見方である。北斉の顔之推『顔氏家訓』慕賢篇にも「善人と居るは、芝蘭の室に入るが如く、久しくして自ら芳し」という一節がある。日本でも古く、精選版日本国語大辞典は「芝蘭」の項に『懐風藻』(七五一年)の「芝蘭四座、三尺を去りて君子の風を引く」を引き、その他の文献として〔荀子‐王制〕を挙げる。室や化を言う語が先にあり、そこから交わりそのものを指す形になったと読めるが、これは語形の関係から導いた整理で、成立の順序を記した資料は確認できない。
似た語と間違えない
「金蘭之契」が二人の絆の固さと交わす言葉の麗しさを言うのに対し、芝蘭之交は相手から受けた影響のほうに重心がある。「切磋琢磨」が互いに磨き合う能動的な関係を指すのに対し、この語の背景にある『孔子家語』の一節は、香りの中に長くいるうちに自分がその香りになるという受動的な変化を言っている。
対義語: 鮑魚之肆
こんなシーンで使う
目上の人や、人柄から影響を受けた相手との関係を、へりくだらずに言える語。恩師の退官や卒業の挨拶、贈る色紙に収まる。聞き手には「良い人といたから自分も変わった」という含みで届くため、自分と相手を並べて「我々の芝蘭之交」と言うと、自分も人格者の側に数えたことになりかねない。影響を受けた側から、相手を高く置く向きで使うほうが角が立たない。主要な国語辞典に立項がなく、聞いただけでは字が浮かばない語でもあるので、読みと「香り高い草のような」という一言を添える。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 芝蘭之交の類義語は?
- 金蘭之契、肝胆相照、切磋琢磨、芝蘭之化、芝蘭結契
- 芝蘭之交の由来は?
- この四字熟語そのものの出典は特定されていない。四字熟語辞典オンラインは「良い影響を受ける賢者との交友」と語釈するが典拠となる書名を挙げておらず、主要な国語辞典にも「芝蘭之交」の見出しは確認できない。