金蘭之契(きんらんのちぎり)
心を一つにすれば金をも断ち切り、その言葉は蘭のように芳しく香るという、固く美しい友情の絆。
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そのまま使える例文
共同創業者を紹介するスピーチで「お二人は金蘭之契で結ばれてきました」と述べた。
深掘りに備える — 由来
「金蘭」の比喩は『易経』繋辞上伝に遡る。同伝の第八章は易の爻辞を引いて孔子の言を添える体裁をとり、同人の卦の一節に続けて「子曰く、君子の道は、或いは出で或いは処り、或いは黙し或いは語る。
聞かれたら: 「『易経』繋辞上伝に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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「金蘭」の比喩は『易経』繋辞上伝に遡る。同伝の第八章は易の爻辞を引いて孔子の言を添える体裁をとり、同人の卦の一節に続けて「子曰く、君子の道は、或いは出で或いは処り、或いは黙し或いは語る。二人心を同じくすれば、其の利きこと金を断つ。同心の言は、其の臭蘭の如し」と記す。心を一つにした二人の鋭さは金属をも断ち、その言葉は蘭のように香るという意で、精選版日本国語大辞典・デジタル大辞泉・普及版字通はいずれもこの一節を「金蘭の契り」の出典に挙げる。人物の逸話ではなく卦辞への注釈である点は、由来を語るときに押さえておきたい。日本での受容は早く、精選版日本国語大辞典は「金蘭」の項に『懐風藻』(七五一年)の長屋王の詩「金蘭の賞を愛すること有り、風月の筵に疲るること無し」を引き、「金蘭の契り」の形では江戸後期の俳文集『鶉衣』の用例を挙げる。
似た語と間違えない
「断金之交」は同じ一節の「其の利きこと金を断つ」だけを取った語で、結束が生む力の強さに焦点がある。金蘭之契はそこに「其の臭蘭の如し」を重ねるぶん、固さに加えて交わす言葉の麗しさまで含む——ただしこれは原文の字面から導いた整理で、辞典はこの二語を互いの類義語として並べるだけで違いを説明していない。「管鮑之交」は互いを理解し合う深さを、「刎頸之交」は命を懸ける覚悟を言い、金蘭之契は関係そのものの質の高さを言う。
対義語: 犬猿の仲
こんなシーンで使う
二人の長く固い友情を、格式のある言い方で示せる語。聞き手には仲の良さだけでなく、その関係が交わす言葉まで値打ちのあるものだったという含みが伝わるため、共同創業者や長年の盟友を紹介する挨拶、贈る色紙に収まる。原典が「二人心を同じくすれば」と始まるとおり二人一組の関係を言う語なので、大人数のチームの結束に当てると前提がずれる。読みは「きんらんのちぎり」と「きんらんのけい」の両方が使われ、辞典によって見出しが分かれる。スピーチで読み上げるならどちらで読むかを決めたうえで、「金のように固く、蘭のように香る交わり、という意味です」と一言添えると届く。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 金蘭之契の類義語は?
- 断金之交、管鮑之交、刎頸之交、金蘭之交、膠漆之交
- 金蘭之契の由来は?
- 「金蘭」の比喩は『易経』繋辞上伝に遡る。同伝の第八章は易の爻辞を引いて孔子の言を添える体裁をとり、同人の卦の一節に続けて「子曰く、君子の道は、或いは出で或いは処り、或いは黙し或いは語る。