肝胆相照(かんたんあいてらす)
心の奥底まで打ち明け合い、互いに深く理解し合う親密な間柄。
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そのまま使える例文
退任式の送辞で「部長とは肝胆相照らす間柄で、困ったときはいつも本音で相談に乗っていただきました」と感謝を述べた。
深掘りに備える — 由来
出典については複数の説明がある。日本国語大辞典と故事ことわざ辞典は、明代の児童向け教本『故事成語考』朋友賓主篇の「肝胆相照らす、斯れを腹心の友と為す」を挙げる。
聞かれたら: 「『故事成語考』朋友賓主に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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出典については複数の説明がある。日本国語大辞典と故事ことわざ辞典は、明代の児童向け教本『故事成語考』朋友賓主篇の「肝胆相照らす、斯れを腹心の友と為す」を挙げる。一方、故事成語を知る辞典は、秦の宝物庫から見つかった、人の体の中まで映す鏡の逸話(『西京雑記』巻三)に「胆を照らす」という表現の源を求め、まごころのたとえとしての「肝胆」と合わさって生じた表現かと推測している。また唐の韓愈「柳子厚墓誌銘」には、平時は「手を握り肺肝を出して相示し」生死を誓い合う者が、わずかな利害で掌を返すという一節があり、この語の出典として挙げる解説もあるが、原文は「肺肝」であって「肝胆相照」の四字そのものではない。「肝胆」は肝臓と胆嚢で、転じて心の奥底、真実の心を表す。日本では内田魯庵『政治小説を作るべき好時機』(一八九八年)の用例が早く、夏目漱石『吾輩は猫である』にも「大いに肝胆相照らして」と見える。
似た語と間違えない
「莫逆之友」は互いに逆らうことがないほど心が合う友を言い、「水魚之交」は相手なしには成り立たない緊密さに重心がある。「意気投合」が気持ちが通じ合う瞬間や相性を言うのに対し、「肝胆相照」は心の奥底まで打ち明けて理解し合った、時間をかけて築かれた関係の深さを表す。
こんなシーンで使う
送別・退任・結婚披露宴の挨拶で、相手との関係が表面的なものではなく本音で語り合える深いものだったことを伝える語である。聞き手には「互いを心底理解し合っている」という信頼の厚さが伝わる。一般には「肝胆相照らす仲」と訓読の形で使うのが自然で、四字のまま「かんたんそうしょう」と読み上げると聞き手に伝わりにくい。自分と相手の関係を言う場合は、本音で語り合った具体的な場面を一つ添えると、言葉だけが大きく響くのを避けられる。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 肝胆相照の類義語は?
- 莫逆之友、水魚之交、意気投合、肺肝相照
- 肝胆相照の由来は?
- 出典については複数の説明がある。日本国語大辞典と故事ことわざ辞典は、明代の児童向け教本『故事成語考』朋友賓主篇の「肝胆相照らす、斯れを腹心の友と為す」を挙げる。