琴瑟相和(きんしつそうわ)
琴と瑟という二つの楽器がよく調和して美しく響き合うように、夫婦の仲がむつまじいこと。結婚の祝辞などで、息の合った夫婦の暮らしを祝う語として使う。
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そのまま使える例文
結婚披露宴の祝辞で「琴瑟相和して、笑顔の絶えない家庭を築かれることを願っております」と述べた。
深掘りに備える — 由来
出典は中国最古の詩集『詩経』小雅「常棣」。この詩は「凡今之人、莫如兄弟」(凡そ今の人、兄弟に如くは莫し)とうたう兄弟の情愛を主題とした作品で、その一章に「妻子好合、如鼓瑟琴」(妻子好く合うこと、瑟琴を鼓するが如し)とあり、すぐ後に「兄弟既翕、和楽且湛」と兄弟の和合が続く。
聞かれたら: 「『詩経』小雅「常棣」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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出典は中国最古の詩集『詩経』小雅「常棣」。この詩は「凡今之人、莫如兄弟」(凡そ今の人、兄弟に如くは莫し)とうたう兄弟の情愛を主題とした作品で、その一章に「妻子好合、如鼓瑟琴」(妻子好く合うこと、瑟琴を鼓するが如し)とあり、すぐ後に「兄弟既翕、和楽且湛」と兄弟の和合が続く。妻や子と睦まじいさまを、琴と瑟の合奏にたとえた句である。日本の辞書はこの句を「琴瑟を鼓するが如し」の形で引いている。原典に「琴瑟相和」の四字が並んでいるわけではなく、この比喩から「琴瑟相和す」という言い回しが生まれ、四字熟語としても扱われる。『詩経』周南「関雎」にも「窈窕淑女、琴瑟友之」(窈窕たる淑女は琴瑟もて之を友とす)という句があり、琴瑟は男女の親しい交わりのたとえとしても使われてきた。「瑟」は琴より大型の弦楽器。日本語の用例は、正岡子規の随筆『筆まかせ』に「琴瑟相調はず」の形で見える(『精選版 日本国語大辞典』)。
似た語と間違えない
「偕老同穴」が生涯を越えた誓いの重さに、「比翼連理」が離れがたく結ばれていることそのものに重心があるのに対し、「琴瑟相和」は日々の暮らしのなかで二人の調子が合っていることに重心がある。「夫唱婦随」も夫婦の和合を言うが、夫が先に言い妻が従うという役割の向きを含む点が違う。
対義語: 不和、反目
こんなシーンで使う
結婚披露宴の祝辞や結婚記念日の挨拶で、二人がこれから、あるいはこれまで息を合わせて暮らしていくことを祝う語として収まる。二つの楽器の合奏という比喩なので、どちらかが従うのではなく互いに響き合う関係として聞き手に届きやすい。一方で耳で聞いて字が浮かびにくい語のため、スピーチでは「琴と瑟という楽器が美しく響き合うように」と意味を一言添えたい。夫婦以外の関係、たとえば職場のチームワークをたたえる語としては使わない。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 琴瑟相和の類義語は?
- 偕老同穴、比翼連理、夫唱婦随、鴛鴦之契
- 琴瑟相和の由来は?
- 出典は中国最古の詩集『詩経』小雅「常棣」。この詩は「凡今之人、莫如兄弟」(凡そ今の人、兄弟に如くは莫し)とうたう兄弟の情愛を主題とした作品で、その一章に「妻子好合、如鼓瑟琴」(妻子好く合うこと、瑟琴を鼓するが如し)とあり、すぐ後に「兄弟既翕、和楽且湛」と兄弟の和合が続く。