比翼連理(ひよくれんり)
二羽の鳥が一つの翼で共に飛び、二本の木の枝が結びついて一つになるように、離れがたく結ばれた男女の深い愛情のたとえ。夫婦や将来を誓い合った二人など、すでに深く結ばれた関係について使う。
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そのまま使える例文
結婚披露宴の祝辞で「お二人が比翼連理の間柄であり続けることを願っています」と述べた。
深掘りに備える — 由来
出典は白居易(772〜846年)の「長恨歌」。玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を詠んだこの長詩の結び近くに「在天願作比翼鳥、在地願為連理枝」(天に在りては願わくは比翼の鳥と作り、地に在りては願わくは連理の枝と為らん)という対句があり、この二つの比喩を四字に圧縮したのが「比翼連理」である。
聞かれたら: 「白居易「長恨歌」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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出典は白居易(772〜846年)の「長恨歌」。玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を詠んだこの長詩の結び近くに「在天願作比翼鳥、在地願為連理枝」(天に在りては願わくは比翼の鳥と作り、地に在りては願わくは連理の枝と為らん)という対句があり、この二つの比喩を四字に圧縮したのが「比翼連理」である。原詩に四字がそのまま並ぶわけではなく、精選版日本国語大辞典もこの語を「比翼の鳥」「連理の枝」の略と説明する(維基文庫所収の本文で字句を照合)。「比翼の鳥」は白居易の創作ではない。『爾雅』釈地に「南方に比翼の鳥あり、比せざれば飛ばず、其の名を鶼鶼という」とあり、晋の郭璞の注は、目も翼も一つずつで、つがいがそろって初めて飛ぶ鳥と説く(故事成語を知る辞典・台湾教育部『重編国語辞典修訂本』)。『山海経』西山経の崇吾山に見える「蛮蛮」も同じ鳥とされ、こちらは現れると大水が起こる凶鳥でもある(世界大百科事典)。「連理」は別々の木の枝が結び合って木目が通じたもので、古くから吉兆とされ、『続日本紀』慶雲元年(704年)には阿波国が「木連理」を献上した記事がある(精選版日本国語大辞典)。四字の形での日本語の用例は鎌倉期にさかのぼり、『吾妻鏡』建仁二年(1202年)八月十五日条の「成比翼連理契之処」と、『宴曲集』(1296年頃)の「玄宗皇帝の楊妃が肩に懸りて比翼連理と契し」が挙げられる(精選版日本国語大辞典)。一方、中国語の辞典にこの四字の形は見えず、台湾教育部の『重編国語辞典修訂本』は「比翼連枝」「連枝比翼」の形で立項し、『成語典』は本文に収めていない。
似た語と間違えない
同じ夫婦の深い仲でも、「偕老同穴」は生きては共に老い、死しては同じ墓穴に葬られるという、連れ添う時間の長さと終わり方に重心がある(『詩経』の句を続けた語)。「比翼連理」は、翼を並べて飛ぶ鳥と枝の結び合った木という二つの比喩で、今ここで離れがたく一体であることそのものを描く。四字熟語辞典オンラインはこのほか「琴瑟相和」「鴛鴦之契」も類義に挙げるが、国語辞典側の類語欄には見えない。「琴瑟相和」は『詩経』の合奏の比喩で日々の暮らしの調和を、「鴛鴦の契り」はおしどりのつがいで寄り添う姿を言い、いずれも比翼連理より情愛の激しさは控えめに響く。
こんなシーンで使う
結婚披露宴の祝辞や金婚式・記念日の挨拶で、すでに深く結ばれた二人を祝う語として収まる。四字熟語を知る辞典も、披露宴のスピーチで「おふたりは比翼連理の契りを結ばれ」と言う型を紹介しており、聞き手には「この二人の関係をきちんと敬っている」姿勢と、古典を知る人という印象が伝わる。ただし由来の「長恨歌」は楊貴妃が非業の死を遂げる悲恋で、故事成語を知る辞典は「比翼」に悲劇的なイメージがつきまとうことがあると注意し、心中した男女の墓を比翼塚と呼ぶのもこの縁だと説く。祝辞で由来を添えるなら、二人の誓いの句であることに留め、物語の結末までは触れないほうが場に合う。語義は男女・夫婦の情愛に限られるため、ビジネスパートナーや仲のよい同僚には向かず、付き合い始めたばかりの二人に向けると重すぎる。面接で座右の銘に掲げる語でもない。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 比翼連理の類義語は?
- 偕老同穴
- 比翼連理の由来は?
- 出典は白居易(772〜846年)の「長恨歌」。玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を詠んだこの長詩の結び近くに「在天願作比翼鳥、在地願為連理枝」(天に在りては願わくは比翼の鳥と作り、地に在りては願わくは連理の枝と為らん)という対句があり、この二つの比喩を四字に圧縮したのが「比翼連理」である。