管鮑之交(かんぽうのまじわり)
利害や損得を超えて、互いを深く理解し支え合う親密な友情のたとえ。中国の管仲と鮑叔の故事に由来する。
最終更新日:
そのまま使える例文
送別会の挨拶で「二人は管鮑之交と呼ぶべき間柄でした」と、長年の関係を紹介した。
深掘りに備える — 由来
中国・春秋時代の斉の管仲と鮑叔(鮑叔牙)の逸話に由来する。出典は『史記』管晏列伝で、『列子』力命篇にも関連する記述がある。
聞かれたら: 「『史記』管晏列伝に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
由来の全文を読む
中国・春秋時代の斉の管仲と鮑叔(鮑叔牙)の逸話に由来する。出典は『史記』管晏列伝で、『列子』力命篇にも関連する記述がある。若い頃に二人で商売をしたとき、管仲は利益を多く取ったが、鮑叔は管仲の家が貧しいことを知っていたため貪欲だとは責めなかった。戦で管仲が退いたときも、鮑叔は臆病だとは見ず、年老いた母がいるからだと理解したという。のちに二人は敵対する主君に分かれて仕えることになるが、勝者となった桓公のもとで、鮑叔は自分ではなく管仲を宰相に推挙した。管仲が「我を生みし者は父母、我を知る者は鮑子なり」と語ったと伝えられる一節が、この言葉の核になっている。日本でも古くから知られ、精選版日本国語大辞典は俳諧『路通真蹟』(1688年)の「管鮑のまじはり忘るる事なかれ」を用例に引く。
似た語と間違えない
「水魚之交」は水と魚のように離れられない関係の緊密さを表し、君臣の間柄にも使われる。「刎頸之交」は相手のためなら首を斬られても悔いないという覚悟の強さに重心がある。「管鮑之交」は互いを深く理解し、欠点も含めて認め合う理解の深さに焦点があり、長い時間をかけて築かれた相互理解を語るときに収まる。
こんなシーンで使う
送別や引退の挨拶で、長く続いた対等な友情をひとことで言い表すのに向く。聞き手には、損得で結ばれた関係ではないという含みが伝わる。ただし故事を知らない人には意味が届かないため、「管仲と鮑叔という中国の故事から来た言葉で」と一言添えるか、平易な言い換えを重ねる配慮がいる。また、相手の欠点まで理解して支え、自分より上の位に推挙した鮑叔の献身が語の核にあるため、自分から「彼とは管鮑之交だ」と名乗ると、自分を鮑叔の側に置いた自賛に聞こえかねない。第三者の関係を評するか、相手への感謝として使うほうが安全。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 管鮑之交の類義語は?
- 水魚之交、刎頸之交、莫逆之友、金蘭之契、断金之交
- 管鮑之交はどんな場面で使いますか?
- 部活で使うとき
- 管鮑之交の由来は?
- 中国・春秋時代の斉の管仲と鮑叔(鮑叔牙)の逸話に由来する。出典は『史記』管晏列伝で、『列子』力命篇にも関連する記述がある。