四字熟語

覚悟かくご

これから起こる困難や不利を予想し、それを受け止める心の準備ができていること。「覚」も「悟」もさとる意の字で、もとは迷いを去って真理をさとることを指す仏教語だった。

最終更新日:

この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スピーチ就任や決意表明で、これから背負うものを述べる場面に収まる
面接何を手放したのかまで具体で話せるなら成立する
部活二字で掲げやすいが、覚悟の中身を並べて書きたい
注意: 何を引き受け、何を手放すのかが空白のまま掲げると、言葉の重さだけが残る。

そのまま使える例文

面接

面接で「覚悟という言葉を大切にしています」と答え、留学を決めたときに何を手放したのかまで続けて話した。

スピーチ就任の挨拶で「三年で黒字化するという目標を掲げます。数字を落とせば私の責任だという覚悟でお引き受けしました」と述べた。
部の目標を「覚悟」の二字に決め、その下に「最後の一本まで走り切る」という具体的な行動を書き添えて掲げた。
事業を畳む決断には、社員一人ひとりに頭を下げて回る覚悟が要った。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

特定の故事や人物の言葉としての出典は特定されていない。ただしこの二字が仏教語に由来することは辞書と各宗派の解説が一致して述べている。

聞かれたら: 「特定の故事や人物の言葉としての出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

由来の全文を読む

特定の故事や人物の言葉としての出典は特定されていない。ただしこの二字が仏教語に由来することは辞書と各宗派の解説が一致して述べている。精選版日本国語大辞典は「覚悟」の第一義を「迷いを去り、真実の道理を悟ること」とし、親鸞『教行信証』(1224年)の「爾者、斯等覚悟、皆以安養浄刹之大利、仏願難思之至徳也」を用例に挙げる。大谷大学の仏教用語解説は「覚も悟も同じく〈さとる〉ことだが、覚は不覚に、悟は迷に対して用いる」と字義を説明し、『涅槃経』の「仏とは、覚と名づく。既に自ら覚悟し、また能く他を覚す」を引く。つまり本来は「目が覚める」側の語で、決意や諦めの意味は含んでいなかった。もっとも現在の「心構え」の意味も古く、精選版は建久六年(1195年)の長門熊谷家文書に「あらかじめ心構えする」意の用例を挙げており、鎌倉初期にはすでに世俗の意味で使われていた。ほかに「記憶する」の意もあり、『徒然草』二三八段の「時にあたりて本歌を覚悟す」がその例である。同じ二字が、さとる・心構えする・あきらめる・覚える、と幅を広げてきた語だと分かる。

似た語と間違えない

覚悟これから起こる困難や不利を予想し、それを受け止める心の準備ができていること。
不惜身命自分の身や命を惜しまず、全力を尽くして物事に取り組む姿勢を表す言葉。
一念発起あることをやり遂げようと、心を強く決意して新たに取り組み始めることを表す言葉。
気概困難を前にしても、自分から立ち向かおうとする強い意気込み。

「気概」がこれから立ち向かおうとする意気込みを指すのに対し、「覚悟」は起こる結果まで引き受ける側に重心がある。「決意」が何をするかを決めることなら、覚悟は決めたあとに払う代償を見込んでいる点が違う。「不惜身命」は身命を惜しまないという仏語由来の強い表明で、日常の場面には重すぎる。なお仏教語としての本義は「迷いから覚める」ことで、いまの決意の意味は後から加わったものである。

対義語: 油断、未練

こんなシーンで使う

就任の挨拶や決意表明のように、これから背負うものを宣言する場面に向く。二字で強く、聞き手には「退路を断った人」という像が届く。ただし覚悟は「引き受けたあとに何を差し出すか」まで含む語なので、何を手放すのかが空白のまま掲げると、言葉の重さだけが浮く。面接やESで使うなら、覚悟した対象——辞めなかったこと、断ったこと、引き受けた責任——を具体で添えたい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

覚悟の類義語は?
不惜身命、一念発起、気概
覚悟の由来は?
特定の故事や人物の言葉としての出典は特定されていない。ただしこの二字が仏教語に由来することは辞書と各宗派の解説が一致して述べている。
PR
言葉の本で理解を深めるなら
楽天ブックスで「四字熟語」の本を探す
見てみる