呵呵大笑(かかたいしょう)
「わっはっは」「からから」と声をあげて、大きく豪快に笑うこと。「呵呵」は笑い声そのものを写した擬音。
最終更新日:
そのまま使える例文
送別会の挨拶で「失敗を報告するたび呵々大笑して聞いてくださる方でした」と部長の人柄を紹介した。
深掘りに備える — 由来
「呵呵」は笑い声を写した擬音で、精選版日本国語大辞典は「大声で笑うさま。あはは。
聞かれたら: 「『景徳伝灯録』に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
由来の全文を読む
「呵呵」は笑い声を写した擬音で、精選版日本国語大辞典は「大声で笑うさま。あはは。からから」とし、『晋書』石季竜載記下の用例を挙げる。日本でも古く、『菅家文草』(九〇〇年頃)や『今昔物語集』(一一二〇年頃か)に「かか」と笑う例が見える。四字の「呵呵大笑」は禅の語録に用例があり、『景徳伝灯録』(一〇〇四年成立)巻十二の桐峯庵主の章に「僧出で首を廻らして曰く、且く待て且く待てと。師呵呵大笑す」とある。よく知られるのは『碧巌録』第六十八則で、仰山慧寂が三聖慧然に「汝が名は什麼ぞ」と問うと三聖は仰山自身の名「慧寂」と答え、仰山が「慧寂は我なり」と言うと三聖は「我が名は慧然」と返す——この応酬の結びが「仰山呵呵大笑」である。ただし同じ問答を載せる『景徳伝灯録』巻十二の三聖慧然章では「仰山大笑而已」となっており、「呵呵大笑」の語形は『碧巌録』のもの。この語を出典として挙げる四字熟語辞典が『景徳伝灯録』の名を出すのは、そのためやや不正確になる。日本語の用例は、精選版日本国語大辞典が『中華若木詩抄』(一五二〇年頃)の「そこで呵々大笑して、別れた也」を初出に挙げ、森田草平『煤煙』(一九〇九)にも見える。
似た語と間違えない
「抱腹絶倒」が笑わせる側の面白さの度合いに重心があるのに対し、「呵呵大笑」は笑う側の笑い方そのもの、しかも声が大きく屈託がないという豪快さに重心がある。「破顔一笑」は張り詰めた顔がふっとほころぶ瞬間を指し、声を伴わなくても成立する。「哄笑」は複数人がどっと笑う場面にも使い、嘲りの色を帯びることがある点で、一人の豪快な笑い方を指す呵呵大笑とは異なる。
対義語: 苦笑、冷笑、忍び笑い
こんなシーンで使う
笑い声そのものを写した語なので、聞き手には音まで再現されて届く。挨拶やスピーチで上司や恩師の人柄を紹介するとき「報告のたびに呵々大笑して聞いてくれた」と使うと、その人の度量の大きさが一言で伝わる。ただし自分の笑いに使うと自画自賛めいて響き、失敗や不祥事を「呵々大笑して忘れよう」と言えば聞き手には開き直りに見えるので、笑う対象が軽いことを確かめてから出したい。書き言葉と改まった場に馴染む語で、日常会話ではやや大げさに響く。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 呵呵大笑の類義語は?
- 抱腹絶倒、破顔一笑、哄笑
- 呵呵大笑の由来は?
- 「呵呵」は笑い声を写した擬音で、精選版日本国語大辞典は「大声で笑うさま。あはは。