四字熟語

石部金吉いしべきんきち

石や金物のように、非常にかたくまじめで融通がきかない人。特に色恋に疎い人をからかって言う言葉。「石」と「金」という硬いものを並べ、姓名めかして仕立てた擬人名という成り立ちを持つ。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スピーチ他人を評する語なので、堅さが何を守ったかを具体で添えないとからかいに聞こえる
面接短所を問われて自分に向けて使う形なら通る。座右の銘としては成立しない
注意: 本人のいる場で他人に使うと、褒めたつもりでもからかいとして届く。

そのまま使える例文

スピーチ

送別の挨拶で「石部金吉と言われるほど筋を通す方でした。おかげで我々は数字を丸めずに済みました」と述べた。

面接面接で短所を聞かれ「石部金吉だと笑われるくらい手順にこだわります」と答え、そのしつこさで検算の不備を見つけた話を添えた。
新任の監査役は石部金吉で、稟議書の日付が一日ずれているだけで差し戻してくる。
飲み会の誘いを断り続ける同期は、仲間内で石部金吉金兜と呼ばれていた。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

特定の人物や故事に由来する語ではなく、出典は特定されていない。実在した石部金吉という人物がいたわけでもない。

聞かれたら: 「特定の人物や故事に由来する語ではなく、出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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特定の人物や故事に由来する語ではなく、出典は特定されていない。実在した石部金吉という人物がいたわけでもない。辞書が説明しているのは造語の仕組みのほうで、デジタル大辞泉は語釈の冒頭に「石と金の二つの硬いものを並べて人名のようにした語」と注記する。「石部」に石、「金吉」に金を仕込み、姓名らしい形に仕立てた擬人名という説明である。由来・語源辞典も同じく「『石』と『金』という硬いものを並べて、人名めかしていう言い方」とし、江戸時代から用いられ、古くは女性に対して使った例もあると記す。精選版日本国語大辞典の語釈は「道徳的に堅固で、金銭や女色に心を迷わされない人。また、物堅くきまじめ過ぎて、融通のきかない人。男女間の情愛などを解しない人」で、延宝二年(一六七四)の役者評判記の例を初出に挙げる。堅さをさらに重ねた「石部金吉金兜」という形もあり、こちらは江戸中期の諺集『譬喩尽』(松葉軒東井編、天明六年=一七八六年序)に見えるとされる。近代の用例では宮本百合子「若い婦人の著書二つ」(一九五二)に「結婚の対手が石部金吉では窮屈だ」とある。なお近江の宿場「石部宿」とその近くの「金山」を語源とする説を紹介する記事もあるが、辞書類はこの説を採っていない。

似た語と間違えない

石部金吉石や金物のように、非常にかたくまじめで融通がきかない人。
謹厳実直
四角四面
杓子定規
堅物

「謹厳実直」が真面目さをまっすぐ称える語であるのに対し、石部金吉は擬人名という形そのものにからかいの調子がある。「四角四面」「杓子定規」が規則や形式へのこだわりを指すのに対し、石部金吉は金銭や色恋に心を動かされないという身持ちの堅さまで含む。「頑固一徹」は自分の考えを曲げない意志の強さで、色恋に疎いという含みは持たない。

対義語: 融通無碍、臨機応変

こんなシーンで使う

人を評する語で、しかも本人が聞けば「融通がきかない」「色恋を知らない」とからかわれたと受け取る。褒めるつもりで本人のいる場で使っても、聞き手には冷やかしとして届きやすい。人前で使うなら、送別や紹介の挨拶で「石部金吉と言われるほど筋を通す人でした」のように、その堅さが何を守ったかを具体で続けたい。面接では、短所を問われた場面で自分に向けて使い、その頑固さのおかげで防げた失敗を添えると、自己認識まで一緒に伝わる。語釈に「融通のきかない人」が含まれる以上、座右の銘として掲げる語ではない。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

石部金吉の類義語は?
謹厳実直、四角四面、杓子定規、堅物
石部金吉の由来は?
特定の人物や故事に由来する語ではなく、出典は特定されていない。実在した石部金吉という人物がいたわけでもない。
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