阿鼻叫喚(あびきょうかん)
阿鼻地獄の激しい苦しみに叫び声をあげるように、悲惨で混乱した凄まじい状況。
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そのまま使える例文
防災訓練の講評で「実際の被災地は阿鼻叫喚です。避難の判断は一分単位で決まります」と語った。
深掘りに備える — 由来
特定の一書に出典を持つ語ではなく、仏教の地獄観に由来する。仏教では熱地獄を八つに分け、罪の軽い順に等活・黒縄・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間(阿鼻)と並べて八大地獄と呼ぶ。
聞かれたら: 「仏教の八大地獄のうち阿鼻地獄・叫喚地獄の名を組み…に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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特定の一書に出典を持つ語ではなく、仏教の地獄観に由来する。仏教では熱地獄を八つに分け、罪の軽い順に等活・黒縄・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間(阿鼻)と並べて八大地獄と呼ぶ。このうち最下層の阿鼻地獄と、四番目の叫喚地獄という二つの地獄名を取り合わせたのが「阿鼻叫喚」で、新纂浄土宗大辞典はこれを「苦しみ悶えて泣き叫ぶ、きわめてはなはだしい惨状の形容」と釈す。「阿鼻」はサンスクリットのアヴィーチ(avīci)の音写で、漢訳すると「無間」——苦しみに絶え間がないことを言う。「叫喚」はラウラヴァ(raurava)の漢訳で、こちらは苦に堪えず泣き叫ぶ声そのものを指す。日本でこの地獄の様相が広く知られるようになったのは、源信が寛和元年(九八五年)に著した『往生要集』が、冒頭の厭離穢土で八大地獄を細部まで描いたことが大きい。四字の熟語としての初出は特定されていないが、この語の重さは、もともとが地獄の名の連結であることに由来する。
似た語と間違えない
「修羅場」が争いや激しいやり取りの場そのものを指すのに対し、「阿鼻叫喚」は苦しむ人の叫び声まで含んだ惨状の形容である。「地獄絵図」は目に映る光景の凄惨さに重心があり、阿鼻叫喚は音——泣き叫ぶ声——を伴う点で違う。単なる繁忙や混雑に当てるには強すぎる語である。
対義語: 極楽浄土、天下泰平
こんなシーンで使う
災害や事故の惨状を表す最上級の語で、聞き手には「手のつけようがない混乱」という像が届く。もとが地獄の名である以上、程度の軽い混乱に使うと誇張が透けて、話し手のほうが軽く見える。人前で使うなら、実際に人命が危ぶまれた状況を伝える場面か、自分たちが経験した修羅場を率直に振り返る導入として置き、そのあとに具体的な事実を続けたい。現に被害を受けた人がいる出来事を、当事者のいる場で面白がって形容すると無神経に響く。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 阿鼻叫喚の類義語は?
- 修羅場、地獄絵図、阿鼻地獄
- 阿鼻叫喚の由来は?
- 特定の一書に出典を持つ語ではなく、仏教の地獄観に由来する。仏教では熱地獄を八つに分け、罪の軽い順に等活・黒縄・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間(阿鼻)と並べて八大地獄と呼ぶ。