四字熟語

前途洋々(ぜんとようよう)

この先の人生や未来が、希望に満ちて大きく開けていること。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スピーチ卒業や結婚など、相手の門出を祝う挨拶の定番
△面接他人の将来を讃える語なので、自分に使うと自信過剰に聞こえる
注意: 他人の門出を祝う言葉なので、自分の将来について「前途洋々」と言うと自信過剰に聞こえる。

そのまま使える例文

スピーチ

卒業式の祝辞で、校長は「前途洋々たる皆さんの門出を心から祝福します」と述べた。

スピーチ送別会の挨拶で「前途洋々の若い二人に、乾杯の音頭を取らせていただきます」と締めくくった。
入社式で社長が「前途洋々たる皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています」と話した。
新人賞を受けた彼女は、まさに前途洋々の作家と評されている。
創業からわずか三年で黒字化したその会社の前途は洋々としている。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉に由来するという記録は確認できず、「前途」(これから先の道のり、将来)と「洋洋」を組み合わせた表現と考えられる。

聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉に由来するという記録は確認できず、「前途」(これから先の道のり、将来)と「洋洋」を組み合わせた表現と考えられる。「洋洋」は水が満ちあふれ、広々と広がるさまを表す語で、精選版日本国語大辞典は『詩経』衛風「碩人」の例を引き、普及版字通は『中庸』の「洋洋乎として天地万物を発揮し」を挙げる。そこから物事の盛んなさま、さらに希望に満ちているさまへと意味が広がり、日本語で希望の意に使った早い例として精選版日本国語大辞典は木下尚江『良人の自白』(1904〜06)の「洋々たる前途の希望」を引く。四字熟語としての「前途洋洋」は精選版日本国語大辞典には見出しがなく、デジタル大辞泉と四字熟語を知る辞典が立項する。四字熟語を知る辞典は「洋洋」を「広く大きい様子」と説き、使用例として阿部昭『司令の休暇』(1970)の「前途洋々たる軍人生活のとばくちで待ちかまえていた不運」を引く(初出ではない)。辞典の主見出しは「前途洋洋」で、「前途洋々」は踊り字を使った同じ表記である。

似た語と間違えない

前途洋々この先の人生や未来が、希望に満ちて大きく開けていること。
鵬程万里想像上の大鳥・鵬が万里の彼方まで飛んでいくように、この先に広がる遠大で希望に満ちた前途。
前程万里

辞典が類義語として挙げるのは「鵬程万里」(四字熟語辞典オンライン・イミダス)と「前程万里」で、いずれも行く先の遠く大きなことを言い、旅立ちや大事業の門出に使う。「前途洋々」は行く先が水面のように広々と開けている明るさそのものに重心があり、個人にも組織にも使える。「前途有望」「前途多望」は才能や実績があって将来に見込みがあるという評価に重心があり、人物について言うことが多いが、前途洋々の類語として挙げるのは四字熟語辞典オンラインのみである。対義語を立てる辞典は見当たらないものの、「前途多難」が意味上の対照語になる。

こんなシーンで使う

卒業式・入社式・結婚式などで、門出を迎える相手の将来を祝う言葉として定番である。聞き手には「これからの可能性を信じてくれている」という温かさが伝わる。辞典の用例は「前途洋々たる青年」のように「〜たる」で名詞を修飾する形が中心で、挨拶でもこの形が収まりがよい。基本的に他人の将来を讃える言葉なので、面接や自己紹介で「私の前途は洋々です」と自分に使うと、根拠のない楽観や自信過剰に聞こえる。自分の目標を語るなら、目標そのものを表す別の語を選ぶほうがよい。文章では、阿部昭の用例のように順調なはずの門出に不運が待っていたという反転の文脈で置くこともできる。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

前途洋々の類義語は?
鵬程万里、前程万里
前途洋々の由来は?
出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉に由来するという記録は確認できず、「前途」(これから先の道のり、将来)と「洋洋」を組み合わせた表現と考えられる。
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