前途多望(ぜんとたぼう)
これから先に大きな期待と可能性が満ちあふれていること。人や事業の将来を、他から見込んで評するときに使う。
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そのまま使える例文
卒業式の祝辞で「前途多望な皆さんを送り出せることを、教職員一同うれしく思います」と述べた。
深掘りに備える — 由来
出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉に由来するという記録はなく、「前途」(これから先の道のり、将来)と「多望」(望みが多い、将来性がある)を組み合わせた日本語の表現と考えられる。
聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
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出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉に由来するという記録はなく、「前途」(これから先の道のり、将来)と「多望」(望みが多い、将来性がある)を組み合わせた日本語の表現と考えられる。四字熟語としての辞典収録は薄く、四字熟語辞典オンラインが立項する一方、コトバンクに並ぶデジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典には見出しがなく、イミダスの四字熟語辞典と漢字ペディアにも載らない。「多望」単独は辞典に立項があり、精選版日本国語大辞典は三宅雪嶺『偽悪醜日本人』(1891)の「多望の幼弱子弟」、デジタル大辞泉は夏目漱石『門』(1910)の「多望な安之助の未来」を用例に引く。同じ構成の「前途有望」は精選版日本国語大辞典に見出しがあり、漱石『吾輩は猫である』(1905〜06)の用例を載せる。「前途有望」が辞典の標準形として定着し、「前途多望」はその言い換えとして広まった語とみられる。
似た語と間違えない
四字熟語辞典オンラインが類義語に挙げるのは「前途有望」「前途有為」「前途洋洋」「前程遠大」「前途万里」「前程万里」「鵬程万里」「鵬霄万里」である。「前途有望」は見込みがあるという評価、「前途有為」は才能があるという評価で、イミダスは前途洋洋の項で有為は才能、有望は見込みと区別する(ただしイミダスは前途多望を挙げない)。「前途多望」は望みの多さに目を向けた語で、使い方は前途有望とほぼ重なる。「前途洋々」は行く先が広々と開けている明るさ、「鵬程万里」は道のりの遠大さに重心があり、前途多望の類語とするのは四字熟語辞典オンラインのみなので、置き換えるときは意味の差を意識したい。対義語を立てる辞典はないが、四字熟語辞典オンラインは「前途多難」の対義語の側に前途多望を挙げており、意味上の対照語になる。
こんなシーンで使う
卒業式や表彰の挨拶で、これから先の相手に期待を述べる語として収まる。送り出される本人や列席者には「将来を見込まれている」という励ましとして届く。ただし口頭では「たぼう」が「多忙」と同音なので、「前途多忙」と聞き取られて意味が反転するおそれがある。式辞を読み上げるなら「前途有望」のほうが聞き手に引っかからず、「前途多望」は字が見える祝辞の文面や選評・推薦文で生きる。辞典の収録も「前途有望」より薄いので、由来を聞かれたら「有望の言い換え」と答えるにとどめ、故事があるかのように語らない。他人の将来を評する語なので、面接や自己紹介で自分に使うと根拠のない自信に聞こえる。目上の人の将来について使うと見下したように響くことがあり、年長者への祝辞には別の語を選ぶほうが無難。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 前途多望の類義語は?
- 前途有望
- 前途多望の由来は?
- 出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉に由来するという記録はなく、「前途」(これから先の道のり、将来)と「多望」(望みが多い、将来性がある)を組み合わせた日本語の表現と考えられる。