四字熟語

前人未到(ぜんじんみとう)

これまで誰も到達したことがない、誰も手をつけていないこと。記録や境地、領域に使い、場所なら足を踏み入れた人がいないことを言う。

最終更新日:

この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スポーツの目標連覇や新記録への挑戦を宣言する語として据わりがよい
○スピーチ新しい取り組みの開始を告げる場面。範囲を限定して使うと誇大に聞こえない
注意: 「前人未到」と「前人未踏」は辞典により見出しが異なる。書面ではどちらかに統一する。

そのまま使える例文

今季の目標は前人未到の十連覇だと、主将が全員の前で宣言した。

ゼミ発表で、先行研究のない地域を調べ、前人未到の領域に踏み込むつもりで取り組んだと述べた。
探検隊は前人未踏の山域に入り、三日かけて稜線をたどった。
研究室の年頭の抱負に「前人未到」と書き、自分の分野で最初の事例をまとめることを目標にした。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

「前人未到」の出典は特定されていない。四字熟語辞典オンラインに出典欄はなく、故事に基づく語とする記録も確認できなかった。

聞かれたら: 「「前人未到」の出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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「前人未到」の出典は特定されていない。四字熟語辞典オンラインに出典欄はなく、故事に基づく語とする記録も確認できなかった。「前人」は以前の人、「未到」はまだ到達していないことを表す。ここで問題になるのが表記で、デジタル大辞泉と精選版日本国語大辞典は「前人未踏」を見出しにして「前人未到」を併記し、四字熟語辞典オンラインは「前人未到」を見出しにして「前人未踏」とも書くとする。辞典によって見出しの置き方が異なり、どちらも誤りとはされていない。実例を見ると、日本国語大辞典の初出例は矢田挿雲『江戸から東京へ』(1925年)の「前人未踏の夷境」、四字熟語を知る辞典は小林秀雄『西行』(1942年)の「前人未到の境」と開高健『青い月曜日』の「前人未踏の処女地」を載せ、近代の文章に両形が並んで現れる。一部の解説は、もともとあった「前人未到」と「人跡未踏」が混同されて「前人未踏」が生まれたとするが、辞典では確認できていない。同様に、記録なら未到・場所なら未踏という使い分けも一部の解説や教材にある慣習で、辞典はこれを区別せず同義として扱う。

似た語と間違えない

前人未到これまで誰も到達したことがない、誰も手をつけていないこと。
前代未聞今までに一度も耳にしたことがないほど、珍しいこと。

四字熟語辞典オンラインとデジタル大辞泉が互いに類義に挙げる「前代未聞」とは、見ている方向が違う。前代未聞は漢文訓読で「前代に未だ聞かず」(四字熟語を知る辞典)、つまり聞いたことのない出来事への驚きで、良いことにも不祥事にも使える。前人未到は誰かが到達した、あるいは手をつけたという事実を称える語で、基本的に肯定的に響く。同じく類義語に挙がる「人跡未踏」は、人が足を踏み入れたことのない場所に限られ、記録や境地には使いにくい。対義語は辞典類で確認できなかった。

こんなシーンで使う

聞き手には野心の大きさが伝わる一方、「本当に前例がないのか」「何と比べてなのか」という確認の問いも同時に呼ぶ。面接官や聴衆に誇大と受け取られないよう、「この学部では」「このチームでは」のように範囲を限定すると説得力が出る。「前人未踏」と書いても辞典上は誤りではないが、書面やスローガンでは一方に統一したい。慣習的に記録には「未到」、場所には「未踏」を当てる人もいるため、その場面に合う方を選ぶと読み手の引っかかりが少ない。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

前人未到の類義語は?
前代未聞
前人未到の由来は?
「前人未到」の出典は特定されていない。四字熟語辞典オンラインに出典欄はなく、故事に基づく語とする記録も確認できなかった。
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