前代未聞(ぜんだいみもん)
今までに一度も耳にしたことがないほど、珍しいこと。その程度がはなはだしいこと。よい出来事にも悪い出来事にも使う。
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そのまま使える例文
ESの学生時代に力を入れたことに、「前代未聞と言われた全校ミュージカルの企画を、三か月で実現させた」と書いた。
深掘りに備える — 由来
「前代」は現在より前の時代、「未聞」は一度も聞いたことがないこと。四字熟語を知る辞典によれば、漢文としては特別な言い回しではなく、唐代に編まれた『陳書』にも例がある。
聞かれたら: 「『陳書』高祖紀上「功業懋盛、前代未聞」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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「前代」は現在より前の時代、「未聞」は一度も聞いたことがないこと。四字熟語を知る辞典によれば、漢文としては特別な言い回しではなく、唐代に編まれた『陳書』にも例がある。維基文庫の『陳書』高祖紀上で確かめると、陳の高祖が側近に、梁の孝元(元帝)について「功業懋盛、前代未聞」(功績の盛んなことは前代未聞である)と語る場面で、版本により「懋盛」は「茂盛」とも書かれる。同辞典は、日本の古典でも鎌倉時代から例が現れると述べ、日本国語大辞典は『興福寺牒状』(1198年)の「御榊焼失前代未聞」と『太平記』を実例に挙げる。日本国語大辞典は「せんだいみもん」とも読むとする。「悪いことに使うのが普通」と言う人もいるが、四字熟語を知る辞典は、よい場合にも悪い場合にも使われると、実例を引いて述べている。
似た語と間違えない
「未曽有」は「今までに一度もなかったこと」で、災害や不況のように客観的な規模を言う語。前代未聞は「聞いたことがない」と、見聞きした側の驚きに重心がある。「前人未到」は、まだ誰もその境地に至っていないという到達や成果の側を言い、悪い出来事には使いにくい。「空前絶後」はデジタル大辞泉が「過去にも例がなく、将来もありえないと思われること」と説く語で、後にも続かないと言い切る点で、これから先まで断定しない前代未聞より強い。辞典は対義語を挙げていない。
こんなシーンで使う
聞き手には、大きく目立つ出来事を語る強い言葉として響く。そのぶん、自分の成果に「前代未聞の」と冠すると、面接官には裏づけのない誇張に聞こえやすい。誰にとって前代未聞かを「部で」「学校で」と範囲で限り、数字や比較を添えると信用される。悪い出来事専用だと思って避ける人もいるが、辞典はよい場合にも使うとする。一方、不祥事の当事者が自分の件を「前代未聞の事態」と言うと、他人事のように聞こえるので避けたい。
よくある質問
- 前代未聞の類義語は?
- 未曽有、前人未到、空前絶後
- 前代未聞の由来は?
- 「前代」は現在より前の時代、「未聞」は一度も聞いたことがないこと。四字熟語を知る辞典によれば、漢文としては特別な言い回しではなく、唐代に編まれた『陳書』にも例がある。