四字熟語

悠然ゆうぜん

慌てず、ゆったりと余裕を持って構えている様子。急かされる状況でも歩調が変わらず、心のどかに事へ向かう態度を指す。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スピーチ人の落ち着きを称える挨拶に、動作の描写としてそのまま収まる
スポーツの目標競り合いでも歩調を崩さない、という意味なら二字で掲げられる
面接自称すると「危機感がない」と読まれやすく、判断の中身を別に示したい
注意: 急がない態度を言う語なので、自分に使うと「のんき」「危機感がない」と受け取られる余地がある。何を優先したかを続けて語りたい。

そのまま使える例文

スピーチ

送別の挨拶で「締切が重なった週ほど彼は悠然としていて、まず順番を決めるところから始めました」と述べた。

書き初めに「悠然」と書き、焦った年ほど手順を飛ばして失敗した、という反省を添えて掲げた。
面接面接で「苦情対応では悠然と構えることを意識しました」と答え、そのうえで何を先に確認したかを続けて話した。
予定が押しても彼女は悠然と資料をめくり、その日に決めるべき数字だけを拾い上げた。

深掘りに備える — 由来

出典: 陶潜『飲酒』二十首其五「采菊東籬下、悠然見南山」

特定の故事に一語で結びつく語ではないが、来歴は漢籍まではっきりたどれる。普及版字通は「悠然」の字義を「心のどかなさま」とし、晋の陶潜(陶淵明)『飲酒』二十首その五の「采菊東籬下、悠然見南山」——東の垣根のもとで菊を採り、悠然として南山を見る——を挙げる。

聞かれたら: 「陶潜『飲酒』二十首其五「采菊東籬下、悠然見南山」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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特定の故事に一語で結びつく語ではないが、来歴は漢籍まではっきりたどれる。普及版字通は「悠然」の字義を「心のどかなさま」とし、晋の陶潜(陶淵明)『飲酒』二十首その五の「采菊東籬下、悠然見南山」——東の垣根のもとで菊を採り、悠然として南山を見る——を挙げる。役人勤めを退いて田園に帰った作者が、俗世の喧噪から離れた暮らしの一場面を描いた句で、この語が初めから「急がない心の状態」と結びついていたことが分かる。精選版日本国語大辞典も「悠然」の項の参考に〔陶潜‐飲酒詩〕を挙げ、語義を「物事に動じないでゆったりしているさま。ゆっくりとしたさま」とする。日本語の文献での早い例は同辞典が引く『経国集』(八二七年)一三の「泉石老の将に至るを知らず、悠然として徒らに去来の春に任す」で、平安初期の漢詩文にすでに用いられていた。『太平記』(一四世紀後半)三五の「岐山の麓へ迯去て、悠然として居給ける」では、追われる身の人物の態度を言う語として使われている。字の側では、「悠」は心に攸を添えた形声字で、説文解字は「憂ふるなり」と釈すが、『詩経』では「悠悠」がはるかに遠いさまの意でも読まれ、後世はこちらの系統が「ゆったり」の語感につながっている。

似た語と間違えない

悠然慌てず、ゆったりと余裕を持って構えている様子。
泰然落ち着き払っていて、目の前で何が起きても動じない様子。
泰然自若どんな出来事に直面しても、落ち着き払って動じない様子を表す言葉。
悠々自適世間のわずらわしさから離れ、自分のペースでゆったりと心穏やかに暮らすこと。

「泰然」が圧のかかった状況で構えが崩れないことに重心があるのに対し、「悠然」は圧の有無を問わず、急がない振る舞いそのものを言う。「泰然自若」が動揺すべき事態が実際に起きている場面を強く示すのに対し、悠然はふだんの歩調にも使える。「悠々自適」が勤めを離れて思いのままに暮らす境遇まで含むのに対し、悠然は境遇ではなく、その場での態度だけを指す。

対義語: 齷齪、周章狼狽

こんなシーンで使う

二字で短く言い切れるので、書き初めやチームの合言葉、人の落ち着きを称える挨拶に置きやすい。聞き手には「急かされても歩調が変わらない人」という像が届く。ただしこの語が指すのは急がない振る舞いのほうで、そこで何を判断したかは含まない。面接やESで自分に使うと「動きが遅い」「危機感がない」と読まれる余地があるため、落ち着いていた事実で止めず、先に確認したこと・後回しにしたことまで続けたい。「悠然と」「悠然たる」と用いる語で、名詞のように「私の悠然」とは言わない。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

悠然の類義語は?
泰然、泰然自若、悠々自適
悠然の由来は?
特定の故事に一語で結びつく語ではないが、来歴は漢籍まではっきりたどれる。普及版字通は「悠然」の字義を「心のどかなさま」とし、晋の陶潜(陶淵明)『飲酒』二十首その五の「采菊東籬下、悠然見南山」——東の垣根のもとで菊を採り、悠然として南山を見る——を挙げる。
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