四字熟語

泰然たいぜん

落ち着き払っていて、目の前で何が起きても動じない様子。緊張や困窮の中でも構えが変わらない、外から見た態度の安定を指す。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スポーツの目標二字で短く、競り合いの場面の合言葉として掲げやすい
スピーチ人の構えを称える挨拶に収まるが、具体的な場面を一つ添えたい
面接落ち着いていた事実に、そこで何を判断したかを続けられるなら効く
注意: 外から見た態度を言う語なので、判断や行動を続けて語らないと「何もしなかった」と読まれる余地がある。

そのまま使える例文

スピーチ

引退の挨拶で「どれだけ点差が開いても、彼はベンチで泰然としていました」と述べ、その落ち着きに何度も助けられたと続けた。

書き初めに「泰然」と書き、結果が出ない時期ほど手順を変えない、という意味を添えて掲げた。
面接面接で「苦情の対応では泰然と構えることを心がけました」と答え、その場で何を先に確認したかまで説明した。
予定が総崩れになっても、彼は泰然として、まず動かせない条件の整理から始めた。

深掘りに備える — 由来

出典: 『元史』許衡伝「処之泰然」

特定の故事に由来する語ではないが、漢籍にさかのぼる用例は辞書ではっきりたどれる。精選版日本国語大辞典は「泰然」の漢籍出典として『元史』許衡伝を挙げる。

聞かれたら: 「『元史』許衡伝「処之泰然」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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特定の故事に由来する語ではないが、漢籍にさかのぼる用例は辞書ではっきりたどれる。精選版日本国語大辞典は「泰然」の漢籍出典として『元史』許衡伝を挙げる。同伝には、家が貧しく自ら耕し、穀物が実らない年は糠や野菜で食いつないだ許衡について「之に処すること泰然たり」——その境遇にありながら少しも動じなかった——とあり、外からの圧が続く中で崩れない態度を指す語だと分かる。普及版字通は『金史』顔盞門都伝の「矢石前に至ると雖も、泰然自若たり」——矢や石が目の前まで飛んできても平然としていた——を引く。字の側では、「泰」は説文に「なめらか」とあり、訓義は「やすらか」「ゆたか」「ゆるやか」など、詰まっていないゆとりを表す。日本語での早い例は清原国賢書写本『荘子抄』(一五三〇年)に見える。なお四字の「泰然自若」については、日本語の文章に定着したのは近代以降とする辞書の説明もある。

似た語と間違えない

泰然落ち着き払っていて、目の前で何が起きても動じない様子。
泰然自若どんな出来事に直面しても、落ち着き払って動じない様子を表す言葉。
明鏡止水曇りのない鏡や静かに澄んだ水のように、邪念や迷いのない澄み切った心の状態を表す言葉。
悠然

「泰然自若」が泰然に「自若」を重ねて、動揺すべき事態が実際に起きている場面を強く示すのに対し、二字の「泰然」は事の大小を問わず、ふだんの構えのゆとりまで含めて言える。「明鏡止水」が本人の内側の澄み具合を指すのに対し、泰然は外から見て態度が変わらないことを指す。「悠然」がゆったりと急がない振る舞いを言うのに対し、泰然は圧がかかっている状況を前提に、そこで崩れないことに重心がある。

対義語: 狼狽、周章狼狽

こんなシーンで使う

二字で短く言い切れるので、書き初めやチームの合言葉、人を称える挨拶に置きやすい。聞き手には「まわりが崩れても構えが変わらない人」という像が届く。ただしこの語が言うのは外から見た態度であって、そのとき何を判断したかは含まない。面接やESで使うなら、落ち着いていたという事実で止めず、落ち着いた結果として先に確認したこと・後回しにしたことまで続けたい。また「泰然と」「泰然たる」と用いる語で、名詞のように「私の泰然」とは言わない点も、書き言葉では見た目に効く。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

泰然の類義語は?
泰然自若、明鏡止水、悠然
泰然の由来は?
特定の故事に由来する語ではないが、漢籍にさかのぼる用例は辞書ではっきりたどれる。精選版日本国語大辞典は「泰然」の漢籍出典として『元史』許衡伝を挙げる。
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