四字熟語

天真爛漫(てんしんらんまん)

うわべを飾らず、ありのままであること。無邪気で屈託のないさま。

最終更新日:

この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スピーチ他者の人柄を温かく紹介・偲ぶ場面に向く
△面接自分に使うと子どもっぽく響く恐れ。具体例を添えたい
注意: 自分の長所として言うと子どもっぽく聞こえることがある。人柄を描写する語で、座右の銘向きではない。

そのまま使える例文

新入生歓迎会で、天真爛漫な笑顔の一年生が場をなごませた。

面接面接で「周りからは天真爛漫と言われますが、準備は細部まで詰めるほうです」と、長所と裏づけを合わせて伝えた。
スピーチスピーチで、亡き祖母を「天真爛漫で、誰にでも分け隔てなく話しかける人でした」と偲んだ。
彼女の天真爛漫な振る舞いは、時に周囲をはらはらさせた。
スピーチ部活の引退スピーチで、天真爛漫な後輩たちにこれからのチームを任せたい、と笑顔で伝えた。

深掘りに備える — 由来

出典: 『南村輟耕録』

oggi.jp などの解説は、元の陶宗儀の随筆『南村輟耕録』を出典に挙げ、維基文庫の『輟耕録』巻20「狷潔」で原文を確認できた。

聞かれたら: 「『南村輟耕録』に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

由来の全文を読む

oggi.jp などの解説は、元の陶宗儀の随筆『南村輟耕録』を出典に挙げ、維基文庫の『輟耕録』巻20「狷潔」で原文を確認できた。宋の太学上舍で、墨蘭の画をよくした鄭所南(思肖)が自ら描いた画巻(長さ丈余、高さ五寸ほど)を評して「天真爛熳、物表を超出す」と述べる箇所である(原文の表記は「爛熳」)。もとは絵の評語であり、現在のような子どもや人柄の評価としての用法とは出発点が異なる。構成は、「天真」が自然に備わったままで飾り気のない様子、「爛漫」が明らかに現れる様子(四字熟語を知る辞典)。つまり、生まれつきの純粋さが、隠れずそのまま表に現れている状態を指す。日本国語大辞典の用例は、久米邦武『米欧回覧実記』(1877年)で、自然のままに整えた公苑のありさまを評する文脈で用いられている。その後、絵画に限らず、飾り気のない人柄や振る舞いを評する語として定着したと考えられる。

似た語と間違えない

天真爛漫うわべを飾らず、ありのままであること。
無邪気
天衣無縫

「無邪気」は悪意や計算がないことを言うが、天真爛漫は生まれつきの飾らなさに加えて、明るく外へ表れる開放感がある。「天衣無縫」も大辞泉が類語に並べるが、人柄に作為がなく自然であることを言う語で、天真爛漫のように明るく表へ現れる気配は薄い。もともとが墨蘭の絵の評語であり、その「飾らないのに品がある」という含みが原義にあるため、単なる幼さを言う語ではない点も押さえたい。

こんなシーンで使う

人柄をほめる語として好意的に届くが、面接官や上司には「子どもっぽい」「世間知らず」と受け取られる余地もある。自分の長所として語るなら、素直さが仕事でどう働いたかの具体例を一緒に出し、周囲から言われた評価として引くと誤解されにくい。弔辞や紹介のスピーチで他者に使うと、聴衆に温かい人物像が自然に伝わる。目標宣言や座右の銘として掲げる言葉ではなく、人を描写する語である。評価を伝えたい相手の前では、どんな場面でどう素直だったのかを一言添えると、ほめ言葉として確かに届く。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

天真爛漫の類義語は?
無邪気、天衣無縫
天真爛漫の由来は?
oggi.jp などの解説は、元の陶宗儀の随筆『南村輟耕録』を出典に挙げ、維基文庫の『輟耕録』巻20「狷潔」で原文を確認できた。
PR
言葉の本で理解を深めるなら
楽天ブックスで「四字熟語」の本を探す
見てみる
PR
言葉の本で理解を深めるなら
楽天ブックスで「四字熟語」の本を探す
見てみる