四字熟語

春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)

春風がのどかに吹くように、人柄がおっとりと穏やかであること。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
○スピーチ恩師や前任者のたたずまいを評する文脈なら自然に収まる
△面接自分に使う語ではなく、掲げても行動を説明できない
△ES人物評の語であり、自己PRの軸にはならない
注意: 人柄や仕事ぶりに使うと、穏やかさと同時に「緊張感がない」という含みが渡ることがある。

そのまま使える例文

スピーチ

就任の挨拶で「前任の部長は春風駘蕩とした方で、あの空気に助けられました」と述べた。

三月の便りを「春風駘蕩の候、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか」と書き出した。
スピーチ恩師を送る会のスピーチで「先生の春風駘蕩たるお人柄に、私たちは何度も救われました」と語った。
彼の春風駘蕩とした受け答えに、追及していた側が調子を狂わされた。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていない。四字熟語辞典オンライン・四字熟語を知る辞典・精選版日本国語大辞典のいずれも、四字としての典拠を挙げていない。

聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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出典は特定されていない。四字熟語辞典オンライン・四字熟語を知る辞典・精選版日本国語大辞典のいずれも、四字としての典拠を挙げていない。台湾教育部の『成語典』『重編国語辞典修訂本』にも「春風駘蕩」の見出しは無く、漢籍の成語ではなく日本で四字に組まれて定着した言葉とみられる(推定であり、成立の経緯を示す資料は確認できていない)。精選版日本国語大辞典が挙げる早い用例は、小栗風葉『恋慕ながし』(一八九八年)の「陽艶三月、春風駘蕩の調に移ったのに」と、人の様子に使った横光利一『家族会議』(一九三五年)である。一方、「駘蕩」の語そのものは中国の古典に古くからある。『重編国語辞典修訂本』は「駘蕩」の、景色がのびやかなさまの意の書証に南朝斉の謝朓の詩「直中書省」の「春物方に駘蕩たり」(原文「春物方駘蕩」。維基文庫で確認)を挙げる。精選版日本国語大辞典は「駘蕩」を春の季語とし、『水流雲在楼集』(一八五四年)の「煙波駘蕩の春」を早い例に挙げる。漢字ペディアは「駘蕩」を「のどかなさま」「のびのびとしたさま」と釈し、用例に「春風―」を示す。字の成り立ちについて、四字熟語を知る辞典は、「駘」と「蕩」は頭の子音が同じ「双声」の擬態語で、漢字は主に音を表すとしつつ、「駘」(のろい馬)「蕩」(ゆらゆら広がる)の字義も春風ののどかさと通じると述べる。

こんなシーンで使う

もともとは春の風がのどかに吹くさまを言う語で、そこから人柄や場の空気にも使う。デジタル大辞泉は二つ目の意味を「物事に動じないで余裕のあるさま」と釈しており、人に使うと、聞き手には「慌てない、角のない人」という好意的な像が届く。送別や退任のスピーチで恩師や前任者のたたずまいを評する語として収まりがよい。ただし同じ穏やかさが、緊張感がない・危機感が薄いという含みで受け取られることもあり、仕事ぶりの評価に使うと皮肉に聞こえかねない。「春風駘蕩の候」は手紙の文例で三月から四月の書き出しに見かける時候の挨拶で、口頭のスピーチに持ち込むと硬く響く。耳で聞いて字が浮かびにくい語なので、口頭では「春風のように穏やかな」と言い添えると聴衆に伝わる。自分について語る語ではなく、他人のたたずまいや場の空気を描く語である。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

春風駘蕩の由来は?
出典は特定されていない。四字熟語辞典オンライン・四字熟語を知る辞典・精選版日本国語大辞典のいずれも、四字としての典拠を挙げていない。
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