質実剛健(しつじつごうけん)

飾り気がなく誠実で、心身ともに強くたくましいこと。見栄や華美を排し、地に足のついた生き方や気風を表す言葉で、明治期以降、学校の校訓や企業の社是としてもよく用いられてきた。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎面接見栄を張らず誠実に取り組む人柄を伝えたいときに使いやすい
○ES堅実さを評価してほしい場面に絞って使う
○スピーチ校風・社風を語る場面によく合う
注意: 華やかさやセンスの良さをアピールしたい場面には合わない。

そのまま使える例文

面接

面接で座右の銘を尋ねられた際、「質実剛健を心掛けています」と答え、誠実で粘り強い人柄をアピールする。

この学校は創立以来、質実剛健を校風として掲げ、派手さより実直さを重んじる教育を続けている。
創業者の理念を紹介する社史に、「質実剛健の精神で堅実な経営を貫く」と記されている。
先輩は「うちの部は質実剛健、派手な応援より基礎練習を大事にする」と語った。

深掘りに備える — 由来

出典: 精選版日本国語大辞典

四字熟語としての使用が確認できる早い例は、徳富蘇峰『時務一家言』(1913年)の「質実剛健なりしを以て也」で、精選版日本国語大辞典がこれを用例に挙げている。デジタル大辞泉や四字熟語を知る辞典は出典を記しておらず、特定の古典に由来する成語ではなく、「質実」(飾り気がなく誠実なこと)と「剛健」(心身が強くたくましいこと)を組み合わせた語と見るのが穏当である。

聞かれたら: 「精選版日本国語大辞典に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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四字熟語としての使用が確認できる早い例は、徳富蘇峰『時務一家言』(1913年)の「質実剛健なりしを以て也」で、精選版日本国語大辞典がこれを用例に挙げている。デジタル大辞泉や四字熟語を知る辞典は出典を記しておらず、特定の古典に由来する成語ではなく、「質実」(飾り気がなく誠実なこと)と「剛健」(心身が強くたくましいこと)を組み合わせた語と見るのが穏当である。一部の解説は「剛健」を『易経』乾卦の「剛健中正、純粋精也」に結びつけているが、辞典類はこの語源を載せていない。また、日露戦争後の1908年に出た戊申詔書がこの語を校訓として広める契機になったという説明も見かけるが、詔書の本文が説くのは「華を去り実に就き」「勤倹産を治め」といった勤倹・質素の気風で、「質実剛健」という語そのものは含まれていない。明治末から校訓・社是として広まったことは確かでも、詔書との直接の結びつきは通説の域を出ない。

似た語と間違えない

質実剛健飾り気がなく誠実で、心身ともに強くたくましいこと。
剛毅木訥意志が強く飾り気がなく、口数は少ないが誠実な人柄を表す言葉。

辞典が類義語として挙げる剛毅木訥は、孔子の言葉に由来し、意志の強さと口下手なほどの飾らなさという個人の人柄そのものに焦点がある。質実剛健は個人の性格だけでなく、校風・社風・国民性など集団の気風を形容する語としても定着している点で使われ方の幅が異なる。対義語として挙がるのは、言葉を飾って人にこびる「巧言令色」や、うわべが華やかで弱々しい「華美柔弱」で、どちらも「飾り」と「弱さ」の側に立つ語であることから、質実剛健が「飾らない」と「強い」の二つを同時に言う語であることがわかる。

対義語: 巧言令色、華美柔弱

こんなシーンで使う

校風・社風や人柄を語る場面によく合い、面接やスピーチで「見栄を張らず誠実に取り組む」姿勢を伝えたいときに使いやすい。明治期の校訓・社是として広まった硬さがあるため、華やかさやセンスの良さをアピールしたい場面には合わず、堅実さを評価してほしい場面に絞って使うのが自然。面接官の側から聞くと、「私は質実剛健な人間です」と自分を形容する言い方は自賛に響きやすい。小学館の HugKum も、自分に使うとうぬぼれた印象を与えかねず、基本は他者をほめる言葉だと注意している。自分の話に使うなら「質実剛健を心掛けています」「質実剛健の校風で育ちました」のように、目指す姿勢や身を置いた環境として語り、見栄より中身を優先した具体的な場面を一つ添えると深掘りに耐える。「剛健」の字面から男性的な言葉と受け取られがちだが、性別を問わず使える。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

質実剛健の類義語は?
剛毅木訥
質実剛健の由来は?
四字熟語としての使用が確認できる早い例は、徳富蘇峰『時務一家言』(1913年)の「質実剛健なりしを以て也」で、精選版日本国語大辞典がこれを用例に挙げている。デジタル大辞泉や四字熟語を知る辞典は出典を記しておらず、特定の古典に由来する成語ではなく、「質実」(飾り気がなく誠実なこと)と「剛健」(心身が強くたくましいこと)を…
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