四字熟語

疾駆しっく

馬や車などを速く走らせること。また、それらが速く走ること。走る本人の脚力よりも、地面を蹴って距離を詰めていく乗り物の勢いに重心がある語で、転じて物事の進行が速いことにも使う。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
面接自称より、変化の速さの描写に使うと安全
ES「私が疾駆した」は勢い任せに読まれる
スピーチチームや流れの速さを描く語として使える
スポーツの目標走る競技なら情景として収まりやすい
注意: 本来は馬や車を走らせる語なので、人が自分の足で走る意味で使うと違和感を持たれることがある。

そのまま使える例文

業界の変化がこれだけ疾駆している以上、入社後も学び直しを止めるつもりはありません。

壮行会で主将は、序盤から疾駆して流れを渡さない、とだけ言った。
夜の高速を疾駆するトラックの音が、遠くで途切れた。
先頭を疾駆する馬群が、第四コーナーで一気にばらけた。

深掘りに備える — 由来

出典: 『詩経』斉風・載駆の毛伝「薄薄、疾驅聲也」

精選版日本国語大辞典は「疾駆」の漢籍出典として『詩経』斉風「載駆」の伝(毛伝)を挙げる。「載駆」は「載驅薄薄、簟茀朱鞹」——馬車を走らせる音がパタパタと鳴り、車には竹のおおいと赤いなめし革——で始まる詩で、毛伝はこの「薄薄」に「疾駆の声なり」と注をつける。

聞かれたら: 「『詩経』斉風・載駆の毛伝「薄薄、疾驅聲也」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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精選版日本国語大辞典は「疾駆」の漢籍出典として『詩経』斉風「載駆」の伝(毛伝)を挙げる。「載駆」は「載驅薄薄、簟茀朱鞹」——馬車を走らせる音がパタパタと鳴り、車には竹のおおいと赤いなめし革——で始まる詩で、毛伝はこの「薄薄」に「疾駆の声なり」と注をつける。つまり「疾駆」はもともと詩句そのものではなく、馬車を急がせる音を説明するために注釈者が使った語だった。詩の側は、斉の君主の車馬の派手さを風刺したものと古くから読まれている。字の側では、「疾」は説文解字に「病なり」とあり、もとは病の意で、そこから「急」「速」の意が引き伸ばされたと説明される。「駆(驅)」は説文解字に「馬馳なり」、鞭で馬を進ませることをいう。日本語の文章での早い例としては、同辞典が矢野龍渓『経国美談』(一八八三〜八四年)の「斉軍の右翼は之を見るより疾駆し」を挙げる。

似た語と間違えない

疾駆馬や車などを速く走らせること。
疾走
疾風迅雷激しく吹く疾風と、鋭く轟く雷のように、物事の変化や行動が非常に素早く、力強いさまを表す言葉。
驀進

同じ速さでも、この語は地面を蹴って距離を詰めていく物理的な移動に重心がある。「颯爽」が「きびきびして爽やかに見える」という他人からの印象評価なのに対し、疾駆は速度そのものの描写で、所作の美しさは含まない。「疾風迅雷」は速さに加えて激しさと断行までを含み、人の振る舞いを評するのに使えるが、疾駆はもっぱら走る動きに限られる。「刹那」が時間の短さを指すのに対し、疾駆が指すのは時間ではなく移動の速度である。

対義語: 徐行、悠然、停滞

こんなシーンで使う

もともと馬や車を走らせる語なので、主語が乗り物・集団・状況だと収まりがよく、自分一人の努力を語る場面では浮きやすい。面接やESで使うなら「私が疾駆した」ではなく、市場や技術の変化が疾駆している、と外側を描写して、そこに自分をどう合わせるかを続けるほうが自然に聞こえる。聞き手には「速さを見ている人」という像が届くが、自称で使うと、勢いだけで走る人という読まれ方も残る。避けたいのは、成果の中身を語らずに疾駆だけを掲げること。何を落とさずに速く進めたのかまで言えると、深掘りに耐える。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

疾駆の類義語は?
疾走、疾風迅雷、驀進
疾駆の由来は?
精選版日本国語大辞典は「疾駆」の漢籍出典として『詩経』斉風「載駆」の伝(毛伝)を挙げる。「載駆」は「載驅薄薄、簟茀朱鞹」——馬車を走らせる音がパタパタと鳴り、車には竹のおおいと赤いなめし革——で始まる詩で、毛伝はこの「薄薄」に「疾駆の声なり」と注をつける。
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