四字熟語

先手必勝(せんてひっしょう)

勝負事で、先手を取れば必ず勝てるということ。広く、物事は先に行動を起こしたほうが有利で勝ちやすい、という意味でも使う。

最終更新日:

この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スポーツの目標デジタル大辞泉が勝負事の語と説明する通り、試合前の目標や合言葉に素直に収まる
○部活チームの合言葉にはなるが、先に何を準備するのかをセットで語りたい
注意: 「必ず勝つ」と断定する語なので、準備の中身を添えないと根拠のない強がりに聞こえる。

そのまま使える例文

開幕戦は先手必勝で、立ち上がりの十分間に勝負をかけます、と主将がチームの前で宣言した。

書き初めに「先手必勝」と書き、年明け最初の営業日から動き出す決意を示した。
新製品の発表は競合より一週間早めた。先手必勝とまでは言わないが、話題を先に取れた効果は大きかった。
先手必勝って言うし、予約開始と同時に電話しよう。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

「先手必勝」の出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉として載せる辞典は、確認できなかった。

聞かれたら: 「「先手必勝」の出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

由来の全文を読む

「先手必勝」の出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉として載せる辞典は、確認できなかった。確かめられるのは構成語「先手」の使われ方までである。精選版日本国語大辞典は「先手」に、人の先を越すこと、相手より先に攻撃することという意味を示し、初出例にキリシタン版『天草版金句集』(1593年)の「センテヲ スル モノガ カツゾ」を挙げる。同辞典は別の語義として、囲碁や将棋で先に着手する人(『運歩色葉』1548年)と、攻めの主導権を得ること(『太閤記』)も載せる。囲碁・将棋の用語が背景にあるとも考えられるが、「先手必勝」の四字がそこから生まれたと示す資料は見つかっていない。語義の面では、同辞典と四字熟語を知る辞典が、ゲームの理論で後手のどんな手に対しても先手が手を選んで勝てる状況を第一の意味とし、一般に先に動いたほうが必ず勝つ意にも用いると説明する。デジタル大辞泉は「勝負事で、先手を取れば必ず勝てる状況」とする。同じ内容を述べる別系統の言い回しに、『史記』項羽本紀の「先即制人、後則為人所制」(先んずれば人を制す)がある。

似た語と間違えない

先手必勝勝負事で、先手を取れば必ず勝てるということ。
先んずれば人を制す

「先んずれば人を制す」は『史記』に出どころがあり、先に動けば相手を抑え込めるという教えとして語られるが、「必ず勝つ」とまでは言い切らない。先手必勝は断定の強さが特徴で、スポーツや勝負事の掛け声に収まる。「早い者勝ち」は席や数に限りがあるときの言い方で、勝敗というより取り分の話である。四字熟語辞典オンラインが類義語に挙げる「先制攻撃」は軍事・攻撃の場面に寄っており、目標宣言には響きが強すぎる。

こんなシーンで使う

試合前の目標や新年の書き初めのように、勝負に向かう気持ちを短く掲げる場面に合う。チームメイトには「最初から攻める」という合図として一度で伝わる。一方、面接官やスピーチの聴衆は「必ず勝つ」という断定の強さにも耳が向くため、先に動いた結果うまくいかなかった経験を聞かれたときの答えまで用意しておくと安心できる。準備の中身を添えないと、勢い任せの人という印象を残しやすい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

先手必勝の類義語は?
先んずれば人を制す
先手必勝はどんな場面で使いますか?
部活で使うとき
先手必勝の由来は?
「先手必勝」の出典は特定されていない。中国の故事や特定の人物の言葉として載せる辞典は、確認できなかった。
PR
言葉の本で理解を深めるなら
楽天ブックスで「四字熟語」の本を探す
見てみる